表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/43

第二十一章7 【アンサー・クリエイト/第10席戦3】7/もっとスリリングな勝負に

 勝ち星が同数となって【ドクター・クレイジー】が、ある提案を示してきた。

 【ドクター・クレイジー】は、

『これで勝敗は互角。

 だが、私としてはこんな一進一退の勝負をダラダラ続けるよりもっとスリリングな展開を望むのだがね・・・』

 と言った。

 【ショット・ストライク】は、

「どういう事かしら?

 私にも解る様に説明してくれるかしら?」

 と聞いた。

『いや、何・・・単純な事だよ。

 ここに【2】から【8】まで書かれた7枚の【カード】がある。

 これをシャッフルして君に引いてもらいたい。

 そこで出た数字の数のバトルを同時にやると言うのはどうだい?

 【3】が出たら三試合分まとめて、

 【7】が出たら七試合分まとめて、

 試合を行う。

 そして勝った方がその試合分の勝利を総取り。

 そう言う勝負さ。

 このまま、どっちが勝ったと交互にやるより、勝利を一気に決める方が面白いと思わないかい?

 私のチームも君のチームもお互い5勝ずつ。

 この試合は13戦先取だ。

 つまり、後、それぞれ8勝しなくては勝利とはならない。

 だが、このまま1試合ずつやっていてはいささか緊張感に欠けると思ってね。

 ちょっと私なりに面白く、試合をアレンジしようと思ってね。

 この試合は【フェイマス・グローリー】とか言う若造に好きなようにルールが決められている。

 それでは年長者として私は面白くないのだよ。

 1つくらい、私の思うようなルールを付け足したい。

 そう、思っているのだがね。

 もちろん、私は【カード】を用意したから、引くのは君だ。

 君次第で、試合の数が決まると言う戦いだ。

 少なくて2試合分、

 多いと次の試合で8試合分となり、一気に決着がつく。

 どうかね?

 何も罠に掛けようと言う訳じゃない。

 ダラダラやるより、一気に決着を。

 私が望むのはそこだ。

 やる、やらないは君に一任しよう。

 私は提案するだけだ。

 選択するのは君だ。

 さぁ、選んでくれたまえ』

「なるほどね。

 良いわ。

 その勝負、受けようじゃないの」

 と言った。

 そして、【カード】を1枚、引いた。

 出たのは、【3】だ。

 【ショット・ストライク】は、

「【3】ね。

 思ったよりも大した事ない数字ね。

 ちょっと拍子抜けだわ」

 と言った。

 【ドクター・クレイジー】は、

『ならば、次は私が【5】を引いた事にしようじゃないか。

 それで、最速2試合で決着が付く』

 と煽った。

 【ショット・ストライク】は、

「良いね、それ。

 その考え方、好きよ。

 それで行こうじゃないの」

 と言う事になり、

 次の第11戦は、3対3の3試合分、

 第12戦は、5対5の5試合分と言うことで戦う事になった。

 第12戦で決着が付かなかった場合は第13戦で3対3の3試合分で勝負してそれでも決着が付かなかった場合、(この場合は、第11戦と第13戦を取った方が6勝(合計11勝)、第12戦を取った方が5勝(合計10勝)と言う事になるので)2対2の2試合分で第14戦。

 それでも決着が付かなかった場合、(この場合は、6勝(合計11勝)対7勝(合計12勝)と言うことになるので)1対1の1試合分で第15戦。

 それでも決着が付かなかった場合、(この場合7勝(合計12勝)対7勝(合計12勝)になるので)1対1の1試合分で第16戦。

 と言う事になる。

 最大25試合になるところを最大16戦、最速12戦で終わらそうと言う提案となる。

 これで一気に決着が早まったと言うことである。

 これを見ていた【フェイマス・グローリー】は、

「なかなか面白い提案だ。

 俺も次の試合で使うとするか・・・」

 と何やら悪だくみをしている様だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ