第二十一章4 【アンサー・クリエイト/第10席戦3】4/2人対3人3
【六道地獄ドール】の特徴は、【ペナルティーシステム】と言うものがある。
相手が特定の動きをした場合、【罰】を与えると言うルールを作ることが出来ると言うものになる。
例えば、相手がジャンプした場合、ネジが一本外れるなどのルールを【トラップ】として設定し、敵がその通りの動きを取ったらペナルティーとしてそのルールを適用すると言う力になる。
【六道餓鬼ドール】の特徴は、【悪食システム】である。
これは何でも食べて自身の栄養としてビルドアップしていくと言うシステムである。
体内で部品を有効利用して新たな装備にすると言う成長型の人形と言う事になる。
【六道畜生ドール】の特徴は、【変形型】である。
様々な【動物】を模した形態に変化して、【能力】も変わっていく。
【変形】を繰り返す事により非常にトリッキーな動きが実現出来るタイプである。
【六道修羅ドール】の特徴は、【武道タイプ】である。
様々な武道家の動きのプログラムが組み込まれており、【格闘】や武器を使った戦闘に特化した人形となる。
人体の動きを元に作られており、【六道地獄ドール】の中では最も運動能力が高いと言える。
【六道人間ドール】の特徴は、【学習成長システム】が使われている。
【人間】の様に【学習】し、成長する事が出来る。
例えば、右の受けに隙が多い事が戦闘から学んだら、内蔵されたAIで解析し、動きを精査し、右の受けの隙を無くしたり、左でそのサポートを行うなどの対処を取れる様になると言う事である。
【六道天上ドール】の特徴は、【再生システム】である。
無数の【ナノマシン】が内蔵されており、ちょっとのダメージであれば、たちどころにナノマシンが修復し、元通りにしてしまうという不死身に近いタイプとなっている。
以上の特徴がある。
この12体の戦闘は大乱戦となった。
一つ一つの戦闘を中継していられないほど複雑で乱雑な動きの連続だった。
例えば、【六情憎人形】のウイルスに【六道天上ドール】が感染したが【六道天上ドール】は再生能力がある。
破壊と再生を絶えず繰り返すが無限ループになっている。
それをいちいち、
【再生した】、
【破壊した】、
【再生した】、
【破壊した】、
【再生した】、
【破壊した】、
【再生した】、
【破壊した】、
【再生した】、
【破壊した】、
【再生した】、
【破壊した】、
と繰り返しても中継の意味がない。
これは単純な戦闘だが、もっと複雑な戦闘もある。
それをいちいち細かく解説していくと実際に短い時間での戦闘でもやたら長い説明となるため、戦闘の時間感覚としてはずれてしまう。
なので省略するが、結果としては、【両者】全滅。
【戦闘ベット人形】を使っていた【呪いコンビ】も【身代わり人形】と言うアイテムを使い、自分達のダメージを余所に逃がしていた。
結局、引き分けという状態になるのだが、肝心の【呪いコンビ】と【ビジネスパートナー3人組】は全員、ぴんぴんしている。
よって延長戦に突入するのだった。