第二十一章21 【アンサー・クリエイト/第10席戦3】21/第1戦決着へ4
勝負は10分とかからなかった。
ほぼ、人間ベースの8名が出ている【ショット・ストライクチーム】に対して、【ドクター・クレイジーチーム】が出ているのは、怪物ベースの4名である。
人数的には不利でも身体能力のスペックがまるで違う。
表現は少しオーバーだが、あっという間に【ショット・ストライクチーム】は怪物4体によって丸裸のすっぽんぽんにされ、何をアイテムに指定しようが全部奪った事にされてしまった。
【谷口 雪乃】は、
「この野郎。
何てことしやがるんだ、クソが。
セクハラで訴えてやんぞ」
と負け惜しみしていたが、負けは負けである。
怪物達が彼女達を殺さなかっただけでもありがたいと思うべきである。
こうして、【ドクター・クレイジーチーム】が3勝分取ったことにより、【ショット・ストライクチーム】8勝、【ドクター・クレイジーチーム】13勝と言う事になり、
この第1試合は【ドクター・クレイジーチーム】が勝利する事になった。
【ドクター・クレイジー】は、
『まぁ、そう言う事だ。
悪く思わんでくれよ』
と言った。
【ショット・ストライク】は、
「悔しいけど。
負けは負けね。
こうなったら優勝しなさいよ。
じゃないと負けた私達が弱い見たいになるからね」
と言った。
その返答として【ドクター・クレイジー】が発した言葉は信じられない事だった。
【ドクター・クレイジー】は、
『それは済まないねぇ~。
悪いが、次の準決勝は棄権させてもらうよ。
私は勝てない勝負はしない主義でねぇ~。
次の試合の勝利チームには勝てないと予測されている。
勝てもしないのに無駄な労力を使うつもりはないのでね。
不戦敗宣言をさせてもらうよ』
と言った。
【ショット・ストライク】は、
「ぬなっ・・・
何言ってんのよ、あんたは?」
と激高するのも無理のない答えだった。




