表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/14

はじめに

 私が三か月ほどかけてひり出し、各サイトにぶちまけた20万字越え2ポイントのそびえたつク〇について語ろうと思う。


 つまりはこういうことしてると駄作で小説家になろう様のサーバーを圧迫する一因になるよという一例である。そして「こんなんなるわけねえだろ」という方は笑って見ていただければと思う。


 これは真っ当な創作論ではなく、反省文のようなものである。タイあらを凝れとか、英字タイトルはやめろとかそういうネットでよく見るあの類ではない。自虐も十二分にある。


 なろうでの実際のポイントは身内票が10ポイントほど入っているため純粋な2ポイントではない。だが、運悪く拙作と遭遇した方からの評価ではしっかりと2ポイントのみだ。そして評価して下さったのはその1人だけ。つまりは10万字につき1ポイント。1000万字書けば100ポイントに到達するのだろうか。


 当然ポイントだけが作品の全てではないのは分かっている。スコップされてブクマ一桁からランキング入りにまでぶち上がった作品もあるとか。


 だがこの小説(仮)はそうではない。ブクマは1。これも身内票。つまり誰も読んでなどいないのだ。


 なのでこのエッセイはいかにして自作品がダメな方向へ育っていったか、ダメなりに伸ばすためにしてよかったこと、悪かったことを思いつく限り書き連ねていけたらと思う。多分脱線しまくってそうならない気がする。


 とりあえず初回は悪かった点を軽く反省。思いつく限りの拙作の悪かった点は、恋愛なし、チートなし、ざまあなし、主人公は中堅以下の強さで空気気味といったところ。……これ逆にいいところは?


 文章力、構成力は自分では良し悪しの判断はつかないので(良くはないのだろうが)まあ思いつく限りでこれほどある。何がダメか書いていて一発で分かった。


 スカッとしない。


 主人公が小生意気な敵キャラをぎゃふんと言わせてスカッとするような展開が全然ない。あるにはあるが、それがメインではないし、主人公以外の活躍が目立つ。書いていた時は「色々なキャラに活躍の場を」と思っていたのだが、主人公なのだからもっとビシッとバシっとキメていただかねばならぬ。


 「もっと違うでけえミスしてんだよボケ」という方もいらっしゃるだろうがご容赦いただきたい。このようなものを生み出した時点で感性がきっと狂っているのだ。


 そしてジャンルはローファンタジー。配信系でもなければ、ダンジョン系でもない。ただただ脳内で練りに練った設定をぶちまけたものである。


 つまりは独りよがりな世界観を理解させようと読者の皆さんを付き合わせているのだ。異世界であれば冒険者ギルドがあるし、チート主人公はざまあもするし、あっという間に女の子に好かれたりする。テンプレ叩きといった風潮もあるが、これはもう設定のスターシステムのようなもので便利だから仕方ない。土台は同じ風に見えても「この作品はここをひねっているのね」と理解しやすいのだと思う。


 こういったある種のお約束をぶち破り、ぶち破ってもその分人を惹きつけるものも書けず、設定塗れのねちっこいガムの如き風呂敷をぶちまけ「今か今か」と来訪者を待ち受けているのだから当然警戒される。そして偶然やって来た読者もその粘っこさと単純に稚拙さに辟易してすぐ離れる。凝った設定が悪いのではない。それを見せびらかすための作品という構造が悪いのだ……と思う。


 そうして10万字ブーストだのなんだの甘い言葉に踊らされて「めっちゃ長いのに評価もめっちゃ低い」ブツが出来上がるのである。


 終わりだよこの小説。


 書いていて悲しくなってくる。初回はここまで。


 この回の教訓は「きちんと読者の視点に立っているか」ということ。ありきたり過ぎるが、これができないまま突き進むとこうなる。少なくとも筆者はそう思う。


 次回「別に出版とか高望みをしていたわけではないけど」に続きます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] とても、共感できて勉強になります。
[一言]  うっ!  私も、自分が描いてて楽しいもの描いてしまう。  てゆうか、自分が描いてて楽しくないと、描き続けられませんよね。
[一言] これを見る限り面白いな作品はず。 誰も見えないの悲しいです。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ