卍 スーパーマンがホモになっちゃった……卍
正確に言うとクラーク・ケントの息子がゲイカミングアウトしたのだが。
お父ちゃん泣いてるぞ。
だいたい半分異星人なのにそれ必要か?
アメコミにおけるLGBTQ配慮も行くところまで行った、ということか……
なんかねえ、キャラクター制作に性的嗜好を加えるって、必要なのかな?
二次創作とか、あるいは裏設定ならいいよ、キャラの奥行き醸し出すのに必要ってなら。
だけど「わたしは男とセックスします」って明言してもさあ、それで分かることって「こいつはゲイ」って色分けはっきりさせてしまうだけじゃん?
誰がどんな性的趣向かなんて、そのキャラクターの設定上なにひとつ語ってないのよ。二次元萌キャラのスリーサイズ&体重表記くらい意味がない。
そんなことはない?
いやいや、
それこそ『スーパーマン』が『セックスアンドザ・シティ』なみに四六時中性交しか考えてないエロマンガなのなら意味はあろうけど、悪人と戦うスーパーヒーローのお話ですからね。
それが「ゲイ」と表明しただけで不要な偏見に晒されてしまい、読者は好き嫌いをはっきりさせてしまうのだ……
これがいかに不毛か。
しかも上記したように、二次創作的な妄想によってキャラを広げるツールにしかならないですやろ。
そんなの公式設定にする必要性、わたしは感じませんねえ。
そりゃあクラーク・ケントの息子がゲイ(正確にはバイだとか)と表明したことで勇気づけられる日陰の方々はいるでしょう。
このへん、欧米の同性愛に対する考え方もよう分からんところがあるのだが……アーサー・C・クラークやアイザック・アシモフなど一部有名人はゲイカミングアウトしてもなんとなく許されてたいっぽう、ハーヴェイ・ミルクやアラン・チューリングは国を挙げて叩き潰したり……ちょっとした居場所と時期の違いによって様々で。
ハリウッドは【ベン・ハー】や【スパルタカス】といった古典超大作時代からゲイ要素を仕込むのに躍起だった。
そんな「努力」の果てが現在の堂々たる「性的嗜好」表明なのだとしたら、いったい西洋文明はどこに向かおうとしてるのか……壮大な社会実験のようにも見えるけど。
じっさい最近の海外ドラマなんぞ、ゲイをはじめとしていかにマイノリティを取り入れるかという所に重点が置かれてたりするんだけど、視聴者も含めてみんなで考えよう、というのは賛成ですがね……けっこうウザいんですよ。
ゲイキャラってセックスの話しかしないんだもん。
でもって「ボクを無条件で受け入れてくれないあんたは親として失格だ!」とかママに宣告したり……
あるいはゲイカップルがまともな家庭を手に入れたくて里子を受け入れるために苦労する話とかね。
そこはかとなく違和感を覚えてしまう。
おれが古い地球人だからなのか。
だけどたぶんあいつらキリスト教徒のことだから、じきに激しく綱紀粛正な揺り戻しがくる気がします。とくにアメリカってファシストが多いし。
わたしたち日本人は(もともと比較的寛容であることだし)彼らのムーブメントに踊らされず、対岸の火事として傍観するのがいいのかも。