表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/76

ドタバタしたりゾワッとしたり。

前回の続きですが、余りストーリーが軽々と進まないので若干

焦りを感じております・・・。

コメディーは難しいものですね・・・。


ではお気になさらず続きをどうぞです★

池之宮財閥のご令嬢に無理やり連れられて、

今現在に至る・・・。


運び方はやはりお付きの者の男ばかりなので

雑な扱いを受けたが、辿り着いた部屋はとにかく、

「豪華絢爛」だった・・・。


とにかく「広い」!!

居間らしい場所だが、天井がとてつもなく高く、

大きな高価そうなシャンデリアがずっしりと天井に

煌びやかにあり、キラキラした黄金のカーテンやら、

なにやらドラマとか映画とかアニメとかに出てくるような

「暖炉」まであるが、今の季節柄「暖炉」は暑苦しい。


「うふふ。」

突然僕の後ろに立っていた「池之宮琴音さん」が笑いだす。


「うわっ!びっくりしたっ!!」

毎度のことながら僕の肝っ玉は小さく脆いものなので

いちいち何かにつけて「ビビって」しまうから悲しい。


「ちっひろっさまぁあああ~!!」

いきなり猫なで声になり、僕の名前を甘ったるく

呼びながら飛び掛かって・・・じゃないか。

襲い掛かってくる・・・!!(どちらにしろ怖い)

押し倒される僕はなすすべもなく地面に崩れる様に

倒れた。その上に乗っかりしなやかにすり寄ってくる!!

「ちょーーーーーー!!やめれくらさいっ!!」

思わず変な声になっちゃう僕・・・。

男女が完全に逆転してるよこの光景・・・!!

「よいではありませんか。よいではありませんか~。」

悪代官を現代の(ぶっ飛んだ)お嬢様にとっかえた感じ。

「服を脱がさないでくださいいいいいいいっ!!」

慌てふためて泣き叫びたくなった僕・・・!!

ふと横を見ると「居間」なので当然の様に

メイド(とは言っても若い女性ではなく、おば・・・いや、

マダム(この言い方で合ってるのだろうか?)な感じ)が

数人ジロジロと見ているが「いつものこと」と言わんばかりの

雰囲気でしらっと「見て見ぬふり」をしてくる・・・!!


その時であった・・・!!

彼女の後ろに青白い顔をした目の下にクマのある女性・・・。

即ち「夏菜さんの守護霊の「お幽さん」が姿を微かに現した。

「お幽さんっ!!助けてくださいっ!!!」

半泣きで「こうなったら霊でもなんでもいいから」とにかく

助けを乞うた。

ピタッと動きを止めて青ざめ始めるお嬢様の「琴音さん」。

「さ・・・さ・・・寒気がしますわっ!!お・・・

お幽さんですって・・・?!!」そうぶつぶつ言いだし、

恐る恐る後ろを振り返る・・・。

「だ・・・誰もいないではありませんのぉー・・・。

嫌ですわっ!千尋さまったら・・・。そんな「もの」は

何かの見間違いでしょう・・・?!!ほほほ・・・!!」

どうやら彼女には「お幽さん」の姿までは見えていない様だ。

だが様子が変だ・・・。

「琴音さん」は突然ダラダラと嫌な感じに汗をかきはじめ、

「寒気が・・・!!」と言いながら真っ青な顔で震えだした。

突然様子がおかしくなったのでメイドのおば様連中が伝言で

速やかに対処を始める・・・。

(なんなんだ・・・?一体・・・???)

「琴音さまーーーーっ!!」

黄色い声というか、なんかこうきゃぴきゃぴした女の子

数人の声がし出した。

なかなかに可愛らしい「3人の美少女」が走って向かってくる。

1人はショートカット、もう1人はロングヘアーに後ろでキラキラの

バレッタを付けている子、もう1人は黒髪でおかっぱ風の・・・、

そんな3人の若い女の子(多分僕と年齢が同じぐらい・・・)が。

ぞろぞろと集まりだして僕らを囲う・・・。

3人ともよく見ると腕に腕章を付けている。

(琴音さまをお守りする会)とか書いてあるからなんか不気味。


「また悪いものを持ち帰られたのですね?!」ショートカットの子が

そう叫びながらもう2人の女の子に対して「お清めのお塩を!!」と

持ってくるように促していた・・・。


なんだ・・・、なんだなんだこれ・・・???!!

僕はポカーンとしてる・・・。

僕の存在を完全に無視して粗塩を思い切り「琴音さん」に

ふりかけまくる3人・・・。

奇妙な光景だがそこでハッとした・・・!

「今のうちに逃げようっ!!」

そそくさと退散したがどこから逃げたらいいのかわからなくて

混乱していた。(なんせ広いお屋敷なので場所がわからない)

「出口はこちらです~・・・。」

暗い女性の声がした。

「お幽さんっ!」

「早く~こちらですぅ~・・・。」

ゆっくりとした口調ながらも的確に逃げ場所を教えてくれるから

「お幽さんていい人ですね・・・。」とつぶやいてしまったが、

よく考えたら「この人「人じゃなくて霊」なんだよな・・・。


そのまま突き進むこと何十秒か・・・。

やっと外に出れた僕は道路でタクシーを拾う。

運転手のおじさんが「はい。どこまでですか~?」と

にこやかに僕に話しかけてきてくれて、その瞬間に

ほっと胸をなでおろした・・・。

とりあえず「かくかくしかじか~」という感じに

僕の家の近辺までの道のりを伝えた・・・。

「やっと家に帰れる・・・。」

涙が出そうだった・・・。


「お客さん・・・。怖い話とか好きですか?」

運転手さんが冗談めいた感じに話し始めるから

ギョッとした・・・。

「よくあるんですよね~・・・。こういう仕事。

乗せたらお客の女性がいなくなってて水だけになってるとか」

あっはっはと笑いながら言い出すので勘弁してほしかった。

だって、実際にタクシーに「お幽さん」も乗ってるし。

「まあ。別にうちらタクシーの運転手仲間でもそんな

古臭い胡散臭い与太話なんて今時誰もしないですけどねっ!

あはははは~!!」陽気に笑う運転手のおじさん・・・。

(すみません・・・。実際に「霊」乗ってます・・・)


突然お幽さんが小声で謝りだす・・・。

「すみません・・・。私が来るのが遅かったために・・・。」

「え?」と小声で聞き返す僕・・・。

「なっちゃんが・・・。秋乃あきのお姉さまの

霊視で千尋さんが「危ない」って本気で心配してるから

私を「監視役」にと飛ばしたのですここまで・・・。」


思い返せば・・・。

確かに僕はあの時に道路で「誰かに押されて」

轢かれそうになったんだよな・・・と思いだして

思わず背筋がゾッとした・・・。

「悪いものは私が追い払いましたから・・・。

暫く・・・。私が監視役をお勤めいたします・・・。

宜しくお願いしますね・・・。」


「・・・え・・・?」

なんだかびっくりしたけれども、

お幽さんは見かけに反して実は「良い幽霊さん」

だったのだとその時に初めてわかって嬉しくなった。


続。

「お幽さん」のいい人(霊?)ぶりが伝わればいいなと思いました。

夏菜さんとの琴音さんの「間にある亀裂のお話は次回以降きちんと

消化させていくつもりですのでとりあえず今回は「こんなですが」すみません。


ただ、御取り巻き美少女3人衆が「顔出しだけでも」できて、

よかったです・・・。

単なる「駄キャラ」では終わらせないつもりなので今からお話を練るのが

楽しみです。早く書きたいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ