雨の日のネコ
書きたかったお話がようやく書けます。(笑)
クリスマスパーティーの前日、夏菜が「明日はイヴでしょ?みんなでパーティーしようと思うの!」と神社のメンバーに告げた。妖怪メンバーが喜ぶ中で鈴良は暗い顔をした。どうせ夏菜と千尋のラブラブぶりを見せつけられるんだろうなと誰もが予想できるからだ。秋乃は顔色の曇る鈴良の様子を見逃さなかった。みんながワイワイしている部屋から小走りで逃げる鈴良。鈴良は家からだいぶ遠い神楽坂高校の方角に向かって走った。泣きながら疾走する。が、アクシデント発生。笹かまくんこと笹山少年に道でぶつかった。ドンッと彼の体にぶつかり、そのまま動けず座り込んでしまう鈴良。そんな彼女の様子を見て、笹かまくんはぎょっとした。彼女は泣きべそをかいていたからだ。「ふええええ・・・ふええええ・・・!」余りの可愛さに赤面しながらも彼女を抱き寄せてしまう笹かまくん。「泣くな!何があったんだよ?!」「ふえええええっ!」涙が止まらない鈴良をぎゅっと抱き締め、何も言わず押し黙る。(誰だよ、この子を泣かしたの!つか、カワエエエエ!俺に抱き締められても泣きながらずっとこんなっ!)下を向いて彼女の顔を見る。「笹かまくん、すずもうお家帰りたくないにゃん。」ドカーン!と笹かまくんの理性が飛ぶ音がした様なしないような。「うち、くる?」鈴良の涙を手でぬぐい、優しく問いかけた。鈴良は普段なら笹かまくんのことを気持ち悪い呼ばわりするのに、今日は素直に彼に甘えた。途中で雨が降りだした。二人は急いで彼のお家に向かった。彼の家はアパートの一人暮らしだった。鈴良は何の警戒心もなく彼の家に上がる。猫が8匹出迎えた。「この子達みんな家族にゃか?」笹かまくんはクスッと笑い、「俺は猫が大好きだからな。みんな大事な家族だよ。」「ふうん。」鈴良は座って猫と戯れた。「どうして泣いていたんだ?」コーヒーを差し出したが鈴良は拒否した。「あ、猫舌か。」笹かまくんは怒りはしなかった。それどころか彼女が愛おしくてたまらなかった。「みんなキライにゃん。すずのことなんて誰も考えてないにゃん!夏菜も、千尋も!」そうしてまた涙を流す。「千尋のくそったれめが。」笹かまくんがいまいましそうに千尋の悪口を紡いだ。鈴良を後ろから抱き締める彼。「!やめるにゃ!離すにゃん!」「俺のことを千尋だと思えばいいのに。」抱き締めながらそんな言葉を放った。「やめるにゃんっ!嫌にゃん!」涙目で彼を振りほどこうとする。「離さない!」笹かまくんは完全に男になっていた。「俺を千尋だと思え!」首筋にキスをされ、鈴良はそのままずっと彼に身を委ねた。「ちひろぉっ!!」ずっと千尋の名前を呼んだ・・・。外の雨はやまなかった。
どこまで書いたらいいのか悩みました。(笑)ええー!て感じになれば面白いかなと。




