35/76
愛のひとっとび、続ブリザード。
前回からの続きです。
「彼女の御殿は僕は承知しています!!
ひとっとびで飛んで行ってきます!!」
そう言うと、タクシー代わりに一反木綿のいっくんの背中に乗る氷雨。
ばびゅーん・・・。
「行っちゃった・・・。あの馬鹿・・・。
ごめんなさいね。夏菜。勝手なことして・・・。」
氷雨の横暴の代わりに雪路が謝る。
「まあ・・・。いっか・・・。」
遠い目で蜜柑を頬張り続ける夏菜であった・・・。
同時に氷雨に代わりを頼めると安堵している
こちらも身勝手な千尋であった・・・。
「つきやしたぜ~。氷雨の旦那~。」
「ありがとな!!いっくん!!今度雪山特製の
お酒でも驕るよ!!じゃ!!」
池之宮邸の窓が強風で吹っ飛ぶ勢いで開いた。
無論、琴音の部屋だ。
「ひ・・・氷雨様っ?!!!へくしっ!!」
「迎えに上がりました・・・。お姫様・・・。」
何が何だか分からないでいる琴音・・・。
続。
氷雨に任せることにした2人・・・。
無責任なようだが一番丸く収まる方法だった。




