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ブリザード・ブリザード④
前回からの続きです。
「アイススケートって言っても、お客さんが来るかしら?」
夏菜は難しい顔をしながらこたつで蜜柑の皮をむく。
一粒頬張り、溜め息をついた。
「まあ。寒過ぎて来ないかもだけど・・・。
あ、いいこと考えた!!夏菜!!あんたの友達の
ブルジョワちゃんに手伝ってもらったら?」
ぽん!と手を叩く秋乃姉さん・・・。
「ブルジョワ・・・?」
夏菜の顔が険しくなる。
そう、琴音の事を言っているようだ。
それを察して思わず千尋も固まってしまう。
(今は・・・・・。余りにもばつが悪い・・・。
どんな顔して会えばいいんだ・・・。夏菜さんだって
いい思いはしないだろう・・・・・。うう・・・。)
近くにいた雪男の美少年、氷雨は瞳を輝かせた。
「あの美しいお方ですか?!」
続。
固まる2人をよそに、盛り上がるのは実は氷雨だった。




