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ブリザード・ブリザード②
前回からの続きです。
階段を上りつめた時、ビュオオオーという冷風が吹いた。
なんと!!
神社の庭が全部スケートのリンク上の様に凍り付いていた。
「こ・・・こへは・・・。」
寒さの余り、夏菜の声が震えた・・・。
「あ!なーつな!!」
そこには、占い師稼業で稼いでいる筈の姉、秋乃が。
「どーひふこほよ!!こへ!!!」
「あの2人に頼んで特設のスケートリンクを作ってみたの」
秋乃が指さした方角を見やる。
雪山に戻ったはずの雪路、氷雨姉弟が・・・。
「お久しぶりです。夏菜さん。」
氷雨がホストの様に微笑みながらそう言うと
隣に居た雪路が肘で小突いた。
「いて!!姉さん・・・・・。」
「あんたの悪い癖!!」
「とひはくこへ!!はんとかはらないの!!!」
(とにかくこれ!!なんとかならないの!!)
後ろを見ると、千尋が寒さで倒れていた。
「し・・・しぬ・・・・・・。」
続。
辺り一面の氷漬け・・・。
次回にまだ続きます。