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ブリザード・ブリザード①
前回からの続きです。
「もうすぐお正月ね。」
帰り道で夏菜さんが僕にそう告げた。
「千尋はお正月はどう過ごすの?」
ぱっと顔を千尋の方に寄せ、尋ねてた。
「僕は・・・。物の怪・・・じゃなかった。
神崎神社のお手伝いします。」
「お手伝い?予定もないけど・・・。」
「え?でも神社だからお祭りとか・・・は?」
「うちねぇ・・・。物の怪憑き神社とか祭りに行ったら
呪われるとかろくでもない噂ばかりだからお祭りしても
お客さんが来ないのよね・・・。」
虚ろな目でため息をつく。
「そうですか・・・。勿体ないですね・・・。」
2人が家路に着いた頃、神崎神社の階段を上ると、
ビュオオオオーと北風の様な冷風が吹き荒れた。
続。
冷風の正体は・・・???
次回に続きます。




