朝から大ゲンカ。猫又と3股疑惑にゃん。
前回からの続きです。どうぞ。
母親の千鶴は千尋を睨み付けながらエプロンの裾を握り締める。
「お母さんは千鶴をこんないかがわしい男の子にした覚えはありませんっ!!」
泣き出しながら怒号が舞う。
「ちょっと待ってよ、母さん!!誤解なんだ!!
その子は神社の女の子で僕とは何の関係も・・・!!」
しどろもどろに弁明するもこちらも情けなくも涙目だ。
「出来たニャン。」
そんな2人の親子の争いをよそに、鈴良は電子レンジを開ける。
中から出てきたのは「おかかご飯」。
「あったまったご馳走にゃんよ?千尋は食べないにゃら、
すずが1人で食べちゃうにゃん。」
そう言って喧嘩している2人の後ろで嬉しそうに
ガツガツとおかかご飯を頬張る彼女・・・。
「彼女がいるのはいいけど、こんな乱れた関係!!お母さんは許しません!!」
「だから、誤解だって!!」
「まるで浮気した時のお父さんの反応そっくりだわ!!余計に腹立たしい!!
あの男の遺伝子まるまるうつしみたいで嫌になるわ!!!」
「父さんの事はこの際どうでもいいだろ!!あんなに女癖悪くないよ!!」
「千尋は女癖悪いにゃんよ?すずや夏菜という彼女が2人もいながら、
琴音ともチューした形跡があったにゃん。3股にゃんよ。」
「猫又ーーーー!!誰が3股しとるかー!!!余計なこと母さんに言うなー!!」
「このろくでなし息子おおおお!!」
バコーン!!!と鉄拳を喰らわされ、ノックアウトする千尋・・・。
「もうずっと帰ってこなくてよろしい!!!神社の巫女さんとでも
結婚なさい!!!帰ってこなくていいからねっ!!!ふんだ!!」
「踏んだり蹴ったりじゃないかこれ・・・・・。」
「着替えて学校行くにゃんよ。ほいほい。」
もう既にセーラー服に着替えた鈴良は箸で彼をつついた。
「他人事みたいに・・・・・。」
千尋は嫌な顔して小さく呟いていた。
続。
次回、学校でもドタンバタン騒動がある?かもです。




