朝起きたら・・・。
今回から少しだけ鈴良のパートになります。
ピピピピピ・・・。
目覚ましのベルが鳴る。
「うーん・・・。もう朝か?何時・・・?」
眠たげな顔を上げ、ふと横を見ると・・・。
サラサラの綺麗な髪の毛が顔にかかりそうになり、
びっくりした千尋は驚いた様子で顔を確認した。
「うわあっ!!!」
驚くのも無理はない。
だって猫娘の鈴良が隣に一緒に寝ころんでいたせいだ。
「起きたかにゃ?ダーリン。なんちゃって~。にゃん。」
しかも驚いたことにそのいでたちだ。
彼女はぶかぶかの白シャツを一枚羽織っただけの
少し色気のある格好をしていた。
(こ・・・こんな萌えの様なシチュエーション!!!)
一瞬めまいがして鼻血が出そうになり、顔をおさえるのに必死な彼。
「朝ごはん作ってあげるにゃん。待っててにゃん。」
たたっと小走りで傍から遠のき、千尋の部屋から出ていく。
そこであることに気づく。
「待ってくれー!!!台所には母さんがーーー!!!」
あらぬ誤解を受けそうだったため呼び止めようとしたのも束の間。
「きゃあああああ!!!どういうことー?!!千尋ーーーーー!!」
「あの馬鹿・・・・・。やらかした・・・。」
ぐったりした顔つきで部屋からのそのそと出て、階段を降りる。
お怒りはごもっともという顔で母親の千鶴は千尋を涙目で睨み付けていた。
続。
台所でばったりと鉢合わせになった母親の千鶴。
鬼の形相で彼を見やる。
次回、更にドタンバタン。




