巫女さんと化け猫、双方の美少女にお誘いを受ける。
少しずつ、話が進んできたので書き手は安心しましたが、
まだまだこれが「始まりの序章」です。
転校初日。
穏やかで優しそうな少しばかり中年という感じの
担任の先生(男性のです)がクラスの生徒に向かって
こう切り出してくれた。
「はーい、今日から新しいお友達が、じゃなかった(笑)、
新しい生徒が転入してきましたので皆さん仲良くしましょう。」
先生・・・。なんか・・・、和やかになってますよこの空気。(笑)
「真鍋千尋と申します。今日からよろしくお願いします。」と
緊張しつつも自分なりに頑張って挨拶をしてみた。
クラス内はワッと盛り上がり、1人1人が僕に対して色々と
質問してきてくれるから嬉しく思う。
「はいはーい!真鍋くんは何型ですか~?」
1人の女子が僕の血液型を聞いてきたので答えた。
「O型です。」
「あー、そんな雰囲気だもんねぇ~!!穏やかというか、
おおらかな感じするよね~!!」とキャッキャッと
クラス内の女子たちが歓喜して盛り上がっていた。
少しばかり気恥ずかしい・・・。
「真鍋くんってその眼鏡、伊達メガネなの?それとも近眼?」
また違う女子が質問してきたので答えた。
「伊達じゃないですよ。裸眼だと困ることがあるので・・・。」
言葉を濁した。
「あー、じゃあ全く見えないんだね~!真面目な感じだから
絶対勉強のし過ぎで目が悪くなったんだ~!!」と頷かれた。
いや・・・。嘘じゃないけど・・・嘘みたいになるから
心の中では正直に言う・・・。
「裸眼」だと「余計なものが更に視えるから嫌なんだよね・・・。」
まあ・・・。霊を見えない様に遮っているのがこの眼鏡の特徴かな。
和やかなムードの中、クラス内に猫耳をピコピコさせて
うずうずしている女子・・・。
「げ!今朝の変な猫耳っ子!!なんでここに???」と
びっくりして驚く僕・・・。
「煮干しが食べたいニャン★」鈴の音の様な可愛い声で呟くなり、
クラス中の生徒(男子も女子も)が一斉に僕から興味をそっちに
持ち去ってしまった・・・。
「鈴良ちゃん!今日も煮干しあげる~★」
「俺だって今日は煮干しだけじゃなくてスペシャルなおやつ
持ってきてるぜ!焼きかつおっていう猫用のおやつな!!」
鈴良と呼ばれる猫耳の女子が目を輝かせてその男子に
近寄る、ふんふんと鼻を焼きかつおにくっつけて匂いを嗅ぐ。
「これは!美味しいものだニャン★絶対これ美味しいニャン★」
そう言って手で男子から奪い取る様にかじりつく・・・。
「んまいニャ~ン★」ハグハグ食べている姿はまさに化け猫・・・。
僕は遠くからその光景を目にして置いてきぼり感と驚きで固まる。
「あの、あれはなに・・・?」
近くの女子に聞くと、「あれじゃなくて「鈴良ちゃん」よ!!
うちのクラスの大人気マスコット的存在の妖怪の猫又ちゃんよっ!」
頭がふらついてくる・・・。
マスコット的存在の猫又って・・・。
完全にクラス内に「妖怪」が馴染んでる様子に頭痛がした。
「あ、さっきの眼鏡の子だニャン!!」
僕の方にすっ飛んで飛び跳ねてきた。
僕の体を匂いを嗅ぎながらこう言った。
「夏菜の匂いがするニャン★」
夏菜・・・?誰だろう・・・???
「ちょっとこっちに来るニャンよ?!」と言いながら
僕の首根っこ・・・というかシャツの襟をつまんで
ハイスピードで走り出す・・・!!
(ものスゴイ怪力じゃないかこれ~~~っ???!!)
てかもう、速さが尋常じゃない上に机の上やら何やらを
踏んづけながらピョンピョン飛び跳ねるので僕は
ガツンガツンと色んな所に体をぶつけて痣ができそうな
ぐらい痛いわ、猛スピードで移動するので車酔いに似た
気持ち悪さにまたグロッキーになっていた・・・。
気が付いたら「2年」の教室に辿り着いていた。
「夏菜ぁ~!!」その鈴良という化け猫が誰かに話しかけていた。
目が回るけどなんとなく目を見やると・・・。
今朝のお祓いの美少女が・・・!!
「まさか・・・この人が「夏菜さん」とやらか?!」と
心の中で思っていたら・・・。
「鈴良、ダメでしょ!勝手にウロウロしちゃ!
人様に迷惑かけちゃダメって・・・。」と言いかけて、
僕の方を見て少し驚く美少女・・・。
「貴方、今朝の「悪霊憑りつかれまくり」の男の子?!」
・・・「憑りつかれまくり」って・・・・・・。
「やだ。大丈夫なの?!」
怪我をして(ガツンガツンそこら中にぶつけたのでね・・・。)
グロッキーな僕に一言強烈な言葉をかけてきた。
「また憑りつかれてるじゃないのっ!!もう死相が顔に
浮かんでるわよ・・・?!」とまじまじと僕に顔を近づけながら
そう言ってきた・・・。
言葉は「嫌なものでしかない」が僕に顔を近づけるので
(うわああああっ!近いっ!!死相とか悪霊とかもうどうでもいいっ!
シャンプーの様なフレグランスの様ないい匂いがしてきて
頭がクラクラしてきたーーーっ!!やっぱりスゴイ綺麗な人だー!)と
心の中で考えていたら、顔にでも現れていたのか分からないが
少しばかり嫌な顔をされた・・・。
(がーん!ショックだ・・・死にたい・・・。)
「しにたい・・・しにたい・・・?」と僕の周りに靄がかかった様に
なり、悪霊らしき形のないものが纏わりついてきた・・・!!
「うわああああああっ!!!」恐ろしさに男の癖にカッコ悪い
悲鳴を上げてしまった。
悪霊が少女の様な顔で現れて見えてきて、恐怖で身がすくみ、
その場にしゃがみこんでしまう・・・!!
次の瞬間・・・。
「とりゃー!」と扇子の様な物で僕の周りを叩いてきたのは
「夏菜さん」と呼ばれている朝の美少女だった。
物凄い勢いで叩くので悪霊が「まじ勘弁!」と叫びながら
遠くに遠ざかって消えていった・・・。
「まじ勘弁!て・・・」笑いそうになった僕・・・。
「夏菜さん」と呼ばれる美少女はにこやかに微笑みながら
僕に向かって・・・。
「貴方。うちに来ない?」とお誘いをしてくる・・・。
「はいいいいいいっ?!!」
素っ頓狂な声が飛び出てしまった僕・・・。
「あのね~!夏菜のおうちは「神社」ニャンだよっ★
鈴良も千尋のこと気に入ったからうちに来てほしいニャンよっ★」
と化け猫の女の子(よく見るとセミロングのヘアーが可愛い美少女!)が
僕の「名前」をどうやら自己紹介の時に覚えていたらしい・・・。
「え・・・?で・・・でも・・・神社なんですか???」
間抜けな声で聞いてしまう・・・。
「私は「神崎 夏菜」神楽坂高校2年A組
実家は「神崎神社」っていうのが正式名称だけど、
変なものの集まりだから近所の連中は「物の怪神社」って呼んでる。
安心して?私はお祓いが得意な一応巫女だから・・・。」
何が何だかよく・・・。
最後に照れくさそうにこう付け加えた夏菜さん。
「一応・・・「巫女修行中」なんだけど・・・ね・・・。」
赤くなって拗ねた様な表情が可愛かった・・・。
続。
夏菜さんと鈴良ちゃん。2人の美少女をようやく
ちゃんとした形でストーリーの中で紹介が出来て良かったです。
次回からまたキャラが増えていくかもしれません。
「懐かしさ」がどこか漂う感じに「ドタバタラブコメ」を
展開させていきたいです。