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琴音さんのプール事情その3
まだしばらく続きます。続きをどうぞ。
触れ合った2人の唇・・・。
琴音はいつになく騒ぎもせずに、
顔を赤く染めて押し黙った。
どうやら彼女もファーストキスだったらしい。
僕は夏菜さんと彼女にも申し訳ない気持ちになり、
「すみません・・・。」と琴音さんに小さく謝った。
「何で・・・謝るんですの?」
「何でって・・・。嫁入り前の大切なお嬢様に
事故とはいえこんなことになってしまって・・・。」
「わたくしは・・・嫌じゃありません事よ・・・?」
2人きりの室内プール・・・。
静寂が流れる・・・。
その時だった。
誰かの気配がして振り向くと、そこには
夏菜さんの姿があった・・・。
「何でここに・・・!!!」
「一反木綿のいっくんに乗って飛んできたのよ。
迎えに連れて帰ろうと思って。それがまさかこんなことに
なってるとはね・・・。もう、・・・帰るわ・・・。」
「夏菜さんっ!!」
去っていく夏菜さんを追いかけようとした時、
琴音さんが千尋の腕を掴んだ・・・。
「行かないで・・・。」
続。
事故とはいえ、お互いがファーストキスだった2人・・・。
夏菜との三角関係はどうなる?!
 




