表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/76

純粋★LOVEパワー200%

中々に上手く話が前に進まないのですが、でも今回は

いつにも増して「ラブ度」を濃くしてあります。

もう既に何杯のフラッペをたいらげるのだろうか。

この人たち・・・。(中には妖怪もいるし、人間だけど

「霊能力強」な夏菜さんのお姉さんの秋乃さんも混じってる)


クタクタになりつつも「夏菜さんとの共同作業が楽しくて嬉しい」

ので、疲れた顔しつつもどこかにやけてしまう自分がいます。


夏菜さんも雪路さんとブラッディーには怒ってないのだが

やはりというか毎度のことながら実の姉である秋乃さんには

手厳しい感じに苦々しく文句を言う。


「あーもー!姉さん食べ過ぎよっ?!太っても知らないから」


むっとしたのか秋乃さん、反論しだした。

「あーのーねーぇ!夏菜にゃわかんないかもしんないけど

私は普段から「占い稼業」で出稼ぎに出て荒稼ぎして

この家(つまり神社)に「マネー」運んでんのよぉ?!

私にはもっと感謝してほしいものだわね・・・!」


「どうせ・・・私には姉さんほどの「霊能力」はないわよ・・・」

よく見ると強がってるのかほんのり目に涙浮かべて反論する。


「大体さーぁ。フラッペなんて食べても元々は氷なんだから

そんなに太りはしないわよ。第一私は「太る体質」じゃないし。」


「でも氷は太らなくても「シロップ」とか「アイス」とか

今まさに食べてる「宇治金時のあんこ」とか・・・。

かなり「糖分多め」だけど、それでもカロリー取りすぎだとは

思わないの・・・?!」

たじろぎながらもちゃんとキッチリ反論する夏菜さん・・・。


「宇治金時はカロリー少なめじゃない~?」

知らな~い!とばかりに聞こえないフリしながらシャリシャリ

フラッペを頬張る秋乃さん・・・。

(歯が痛くなりそう・・・。頭キーンてならないのかな?)

思わずそう思っていたら・・・。

「千尋少年!私は万年「虫歯知らず」よっ?!(笑)

簡単に頭痛くなんてなるほど「ヤワ」じゃないからご心配なく!」


・・・・・・・・・・。

「何で口にも出してないのに考えてることが・・・!」

驚きの余り間抜けにもそう答えてしまう僕・・・!!


「ふふーん★伊達に「占い稼業」やってないからね~?

こういうお仕事にはまず「透視能力」に長けてないと

長続きしません。大抵は私レベルとはいかずとも

多少なりとも「何らかの能力持ち」じゃないと只のペテン師よ?」


「・・・胡散臭い仕事には変わりはないと思うけど」


「夏菜は口を挟まない事っ!あんたは「潔癖すぎる」!」


ぐっと堪えて何も言い返さない夏菜さんを見ていて、

(夏菜さんでもかなわないほどの「能力」なんだな・・・)と

考えているとまたしても「心を読む」とばかりに秋乃さんが・・・。

「そう!千尋少年の考え通り、この子と私じゃ「能力」の

加減のレベルがかなり違うのです。千尋少年は普段から

「霊感能力」優れてる部類の人間だから物事の判断処理が

凄まじく速いのね!!えらいえらい。」

スプーン片手に持って熱弁するかの如く語りだしたよ。


「まあ。頭使う仕事には変わりないから常に「糖分補給」

しとかないと「能力の巡り」も悪くなって鈍っちゃうのよね~。」


成程・・・。となんとなく納得させられる理屈だった。

幽霊の「お幽さん」が僕の後ろからふう~っと姿を現して、

夏菜さんの弁護にまわる。

「なっちゃんは秋乃お姉さまには頭が上がらないのですよ・・・。

きっと本人もそれが「こんぷれっくす」なのでしょうねぇ~・・・。」


「こんな能力なんか持っててもいいことないと思うけどなぁ・・・。」

普段から「霊障」に悩まされて育ってきた自分は「甘ちゃん」な

意見しか言えない・・・。

「ぬりかべぇ~ん・・・。ジュリエッタモなっつんダイスキ」

今度はぬりかべの「ジュリエッタさん」がもわ~んと姿を現すので

若干ビビってしまった・・・。

「ジュリエッタ・・・なっつんト「コイバナ」トカシタイ・・・」

・・・コイバナ・・・。ぬりかべとコイバナする女子高生なんか

聞いたことないよ・・・と想像したら「ブッ」と笑ってしまった。

お幽さんが「ジュリエッタさんは今「絶賛片想い中」なのですよ~。」

「おゆ~さん、ハズカシイカラダレニモイワナイヤクソクダッタノニ」

片言でお幽さんに恥ずかしさから怒っているぬりかべさん・・・。

(ぬりかべの片想い相手ってどんなだろうな・・・)と流石に

想像力の限界を感じる・・・。


「一反木綿の「いっくん」でしょ~?あれからどうなったの?」

秋乃さん、なんでもかんでも「面白そうな話題」には自分から

ノッてくるから、なんだかなぁ・・・と夏菜さんの普段の苦労が

手に取る様にわかる気がしてきた・・・。

ブラッディーも「僕としてもやはり気になる相手ができると

所謂「ビビビ感」がインスピレーションの様にわかりますよ?」と

なんだかもじもじしながら会話に参加しだす始末・・・。


流石にこの光景に頭が痛くなったので夏菜さんの方を見る・・・。

呆れているからなのか「仲間はずれ感」から来ているのか

どこか元気がない気がして気になってくる・・・。


「夏菜さん、はい、あーんして?」

そう言いながらスプーンですくったアイスクリームを

差し出した。

びっくりする夏菜さん・・・。

実を言うとこんな行動を無意識にとってしまった自分にも

びっくりしてるけど「恥ずかしい」とかそんな感情は

今はどこにもなく、「元気づけたい願望?」から・・・。つい。

むうーと眺めながらパクッとアイスに食いつく夏菜さんは

黙々とアイスを頬張り・・・「おいしい・・・。」と

淋しそうな顔から一転して「可愛らしい女の子」の反応になる。


「ありがとう・・・。」

恥ずかしそうに僕にお礼を小さい声で呟くので、

「どういたしまして。」とにこやかに僕も笑う。


見てない様で一部始終を横目で見ていた秋乃さんは、

「ごちそーさま。」と一言聞こえない様に呟きつつ

和やかに微笑んでいたことなど、僕ら2人は知らなかった。


「氷雨・・・。」

これまた僕らの知らない風な感じに実の弟の名前を

小さく呟く「雪女の雪路さん」・・・。


その頃、ハッとした顔になり「・・・姉さん。」と

呟いてしまっていた弟の氷雨くんは水族館の帰り際に

まさしく琴音さんの家の高級外車の後部座席に乗り込もう

としていた・・・。


「・・・氷雨さま・・・?」

様子のおかしい彼の表情に戸惑う琴音さん・・・。

次の瞬間、「いえ。なんでもありません・・・。

今日は楽しかったです。有難うございます。

またこの「魚だらけの涼やかな場所」に連れてきて

くださると嬉しいです。ほんとにありがとう・・・。」と

冷たい表情を隠しつつ、礼を述べる氷雨・・・。

思わず赤面してしまい「・・・・・っ!」と一瞬言葉を

見失った琴音さんは「こんな所でも喜んでくださるなら是非に。」

と、もごもごとしながらも「嬉しそうな顔」になって

上機嫌で車に乗り込む。


「琴音さま、今日はいつにも増して「幸せそう」に

見えませんこと・・・?」

お付きの3人娘の1人の「安西みゆな」が隣にいた

「城坂ゆいこ」に耳打ちしてきゃいきゃいとはしゃいでいた。

やはり、お嬢様といえど「女子」。

「みんな「コイバナ」が大好きな普通の女の子たち」である。

もう1人の「小清水さゆり」はボーっとしていた・・・。

前に出会って突然に「自分に気のある素振りをする金髪美形」

つまり「吸血鬼のブラッディー」の事が頭から離れない様子だ。


そんなこんなでみんな・・・。

この日は「みんな揃って「ラブラブ光線」を放っていた。」


続。

みんなそれぞれの「思惑」というか・・・。

「恋愛話」中心の回にしてあります。

まだまだ書き足りないところは次回以降に持ち越して、

完全に「補完」できるといいなと。

そう思いながらも「いいな」じゃなしに「そうしよう」と

考えておりました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ