表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ぺんぎん・らいふ  作者: 朝野りょう
ぺんぎん・らいふ+(プラス)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

57/318

3.世間の話題にのれません(3)

 家に帰ると、さすがにワンピース姿だったので母からのチェックが入った。

 

「どうしたの、その格好」

 

 ペンギンになって外泊した時は何の変化もなかった(私も忘れていた時だった)から、今回もそうかと思ってたのだが。

 そうはいかなかったか。

 

「うん、海に一緒に行った友達が買ってくれたの」

 

 しかし昨日の外泊はノープロブレムらしい。

 管理局の対処内容はよくわからない。

 

「友達って、変な友達じゃないでしょうね? それ、結構高級ブランドじゃないの」

 

 え、そうなの?

 母がブランドを知ってることに驚く。

 服には金をかけない人だと思っていたのだ。

 これ、百円で買ってきた!とよく自慢しているくらいだから。

 私の服も母に任せれば、それ系で揃えられてしまう。

 

 安いだけで、デザインは悪くないものを選んで買ってくるため全身トータル千五百円でも、そこそこには見える。

 しかし、そこそこ、だ。

 

 今まではそれで良かったのだが、男子とお出かけには微妙なのが乙女というものであろう。

 近頃は自分の小遣いを貯めて服を買っているところ。

 なので安くない服の数は、まだ少ない。

 高級ブランド店などは通りすがりに見るくらいだ。

 

「お母さん、ブランド知ってるの?」

「知ってるわよ。独身の時は好きな高級ブランドの服ばかりだったわね。コーディネイトするのが楽だから」

「へぇ。私も着れるのあるかな」

「ないわよ。流行りも違うし、佐保がスーツ着ても似合わないでしょ」

 

 なんだ。

 OL服はさすがにパス。

 そういう大人の格好はしたくない。

 残念。

 

「で、誰に買ってもらったの?」

「同級生の北見くん。ほら、勉強教えてもらってるって言ってたでしょ?」

「同級生? 高校生にそんなの買ってもらったの?」

 

 ホテルの宿泊料もステーキ二皿と朝食も奢ってもらいました。

 内心で付け足した。

 

「すごいリッチな彼氏ね」

「彼氏じゃないよ。すごくお金持ちなのは確かだけど」

「へー、彼氏じゃないの。へー」

 

 彼氏じゃない。友達よ、友達。

 にやにやする母にそうは言ったものの、ちょっと自慢げになっていたかもしれない。

 私だって、可愛いって言ってくれる男子がいるわけですよ、母!

 見た目だけは人類の男子が。

 だからもう少しお小遣いアップを検討していただきたく……。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
誤字などありましたらぜひ拍手ボタンでお知らせくださいませ。m(_ _)m
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ