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激しい攻防

俺は、また、いつもの道をいつもの時間にいつも通り、アキと歩く。


しかし、ひとつだけ、いつも通りではなかった。


アキの歩くスピードが弱冠遅い。


「アキ、大丈夫か?」


「えへへ、文化祭の準備、頑張り過ぎちゃったみた…ゲホゲホ」



「あんまり、無理すんなよ」


「無理してないよ、生徒会長の彼女として頑張ってるだけだよ♡」


ときどき、生徒会長の名前をアキのせいで重く感じる。


まってろよ、アキ、お前のために文化祭の終わったあと、秋休みを作ってやるからな。そしたら、すこし、休もうな。


そうか、もうすぐ、文化祭だった。


俺は、文化祭について、まだ、生徒会長としての仕事をしていなかった。



だが、そんな心配は必要なかった。

副会長がすべてやってくれていた。


「会長、これ、どうぞ。秋休み、楽しみにしております」

そう言って、文化祭の資料を渡してきた。


さすがだ、完璧だ。


おれは、これを副校長に出しにいった。


「これでいいんだな?」


「といいますと?」


「そもそも、生徒会と学校ってのはまさに需要と供給のかんけいだとおもうんだよ、生徒会長さん」


「つまり?」


「我々の仕事を生徒主体という名において一部を負担してくれる、そして、その見返りとして、我々は君たちに権利を与える、そうとは思わないか?」


「まぁ、間違ってはいませんね」


「と、いうわけでた、今年の文化祭の収益は100万円を望む」


「100万円ですか…」


「それができなければ秋休みは無しだ」


「わかりました、やって見せましょう」


こうして、おれは副校長に話をつけた。


文化祭まであと一週間。


おれは、文化祭に、すべてをかける。




今日の帰りは一人だった、


アキは早退したという。大丈夫か?

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