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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

裏山太郎

昔々、ある砂浜に一匹の亀が歩いていました


「ふぁ~!眠いな~!ひなたぼっこも充分したし、そろそろ竜宮城へ帰ろうか?」


なんて呟きながら、着水の前のヨガを始めようとすると、向こうの方で悪ガキどもにリンチされている一人の少年がいるではありませんか!

亀は走ってその場へ向かいます

しかし、亀です

物凄く遅い

ボコボコにされる少年

必死に走る亀

ボコボコにされ、顔がみるみるうちに腫れ上がってくる少年

必死に走る亀

そしてリンチ現場に亀が到着したと時、悪ガキの大将が「ヨ~シッ!今日はこの位で勘弁してやる!」っと言う寸前でした


「んだてめえは?」


悪ガキが亀に向かって言います


「ゼ~ッ!ゼ~ッ!イジ...ゼ~ッ!メゼ~ッ!ダメ!」


亀は呼吸が荒いながらも必死にリンチを止めようとします


「何お前?亀の分際で逆らう気かよ?」


その言葉を聞いて亀の額の血管がプッツン!っと切れます


「あ?てめぇ?今なんて言った?」

「はぁ?聞こえなかったんか?亀って言ったんだよ!」

「.....じゃねぇ!」

「ああ?なんだ?聞こえねえよ!はっきり言えよノロマ!!」

「亀じゃねえ!!!!!」


っと叫ぶ亀


(いや、亀だろ?)


っと思う悪ガキども

そして、亀の甲羅から小さな大砲が出てきます


「準備はいいか?」


っと聞く亀

まったく状況が飲み込めない悪ガキども

そして.....


「メガ・ハイドロポンプ!!!!!」


ロケットだ.....ではなく、悪ガキどもは水平線の向こうへと吹き飛ばされてしまいました




瀕死でピクピク状態の少年の所へ向かう亀


「だ、大丈夫ですか?」


亀の声で目を開ける少年


「な.....なんで.....もっと早く助けてくれなかったのですか?」

「すみません!亀なもんで、走るの遅いんです!」

「さっき、亀じゃねえ!!って言って、キレてたじゃん!」


そう言って少年は気絶しました




(´・ω・`)Σ(゜д゜lll)




ザザ~ッ!っと波打つ砂浜

その音で目が覚める少年


「お目覚めになりましたか?」


少年に声をかける亀


「君が看病を?」

「ええ!早く助けられなかったので、これ位の事しかできませんでしたが.....」


少年の腕と額には包帯が巻かれていました

顔も腫れが引いている様に思える


「君が包帯や顔の腫れを?」

「え、ええ.....何もなかったので簡単な処置しかできませんでしたが.....」


(何もないって、包帯どこから出てきたの?甲羅?甲羅の中!?)


「き、君は医者かなんかなのか?」

「ええ。まあ一応。亀病院の亀科の医者です」

「やっぱり君は亀なんだね」

「いいえ。亀ではありません」

「そ、そうなの?でも、見た目は思いっきり.....」

「亀じゃありません!!」

「近いよ!顔が近いよ!わかった!わかったから!亀じゃないんだね!」

「はい!亀ではありません!」


しかし、少年は思いました

助けに来るのが遅かったとはいえ、悪ガキを追い払ったのはこの亀ではない亀

しかも、怪我の応急処置を施したのもこの亀ではない亀


(さすがにお礼をしないとダメだろ?)




「私の名前は裏山太郎。助けてくれたお礼に家に招待したいんですが?」

「いえいえ!そんな!いいですよ!医龍としては当然ですから?」

「い、医龍?ま、まあそれは置いといて、そんな事言わずにお礼をさせてください!ほら!あそこの裏山に私の住んでいる家があります!どうか一緒に!」

「え?まぁ、そうですか?じゃあ、そこまで言うのなら.....お言葉に甘えちゃいます!」

「どうぞ!甘えてください!それとですね.....」

「はい?」

「お名前は?」

「亀です!」

「やっぱり亀じゃねえか!!!!!!」


そして裏山太郎は亀にお礼をする為、亀を自分の招待しました




(゜д゜)ヽ(`Д´)ノ



裏山を登ることあれこれ1時間


「ここです!」

「オイオイッ!マジですか?家なんてスケールじゃないじゃないですか!?」


裏山太郎と亀の目の前には黄金に輝く豪邸がそびえ立っています


「いえいえ!家です!ただの家です!名前は虎宮城とらぐうじょうと言います!」

「イヤイヤ!城付いてますよ!?最後の文字完全に"城"じゃないですか!?」

「そんな非城識な!」

「うまくねえよ!!」

「でも、昔は名前が違ったんですよ」

「なんだったんですか?」

「金閣寺!」

「まさかのパクリ!?」

「まあ、それより亀さん!!どうぞ!中へ入ってください!」


裏山太郎に勧められ亀は虎宮城の中へと入って行きました




大きな門から玄関に向かって歩き始める一人と一匹

小さな川も流れている広々としたお庭

色々なお花も植えてあり、とても美しい

一人と一匹は大きな扉の前で立ち止まります


「ここですか?」

「はい。亀さん!」

「亀じゃありません!」

「お名前は?」

「亀です!」

「もう!マジで意味わかんねえ!」


裏山太郎はそうツッコミを入れてから扉に手をかざし始めます


「裏山さん?なにを?」

「扉を開ける呪文をこれから言います」

「ほほう!」


---ピピッ!!---


っと鳴った後に


[認証しました]


「いや、指紋認証じゃん!」


亀が裏山太郎ん叫んだ後、扉がゆっくりと開き始めました




扉が開くと、中にはなんと!!

メイド服を着たメス亀がズラリと並んで一本道を作ってました


「こ、こ、こ、こ、こ、これは、い、い、一体?ちょ、ちょっと?う、裏山さん?ちょっと?」


もの凄く慌てる亀


「なんですか?あなたは亀じゃないでしょ?何か問題でも?ちなみにこのメイド亀達は今、発情期なうです!」

「ま、ま、ま、マジ?なう?」

「はい!でも、あなたには関係ないでしょ?だって.....」

「ゴメン!オレ亀!」

「認めたっ!!!!まあ、いいでしょ。それより、今から亀姫に挨拶に行きます」

「な、なんと!!か、亀姫とな?」

「はい!私は生まれてこのかた、亀姫に使えてきました」

「なるほど?で?亀姫も?」

「はい?」

「は、は、は、は、発情期なの!?」

「落ち着いてください亀さん!もちろん!発情期なうです」


ビシッ!っと親指を立てながら言う裏山太郎

さらに慌て始める亀

慌てすぎて甲羅に何回も出たり入ったり、もう意味がわからない行動を取りまくります

裏山太郎はそんな亀と一緒に亀姫がいる部屋へと向かいました




奥へ進むとまた大きな扉が一人と一匹の前にそびえ立ちます


「裏山さん?」

「なんでしょう亀さん?」

「亀姫はやはりお美しいのですな?」

「当たり前でしょう!だって姫ですよ?姫!!」

「で、ですよね~.....」

「亀界のトップですからね!では、行きますよ!」

「は、はい!」


---コンコン!---


「誰じゃ?」


(なんと美しい声!)


亀は思わず心の中で叫んでしまいました


「裏山太郎です!さっき、SNSのメッセで知らせた通り亀さんをお連れ致しました」

「入っていいですよ」

「はい!失礼致します!」


裏山太郎はゆっくりと扉を開け始めました




(これは一体!!!!)


亀がビビります

亀の前には白い大きな虎が甲羅を背負ってお座りしていました


「亀姫様!亀さんを連れて参りました!」


裏山太郎は亀のコスプレをした虎に言います


($#%&@!!!!!)


亀は慌てます


(エッ~!!亀じゃないじゃん!虎じゃん!白虎じゃん!白虎が甲羅背負ってるだけじゃん!)


「あなたが部下の裏山太郎を救ってくれた亀ですか?」

「あ、え~っと.....」


亀は戸惑います


(このままだったら食われる!ここは何とかして誤魔化して早く竜宮へ帰ろう!)


「その通りです!!!」


裏山が大きな声で答えます


(てめぇ~!!!!何言っちゃってんだよ~!!!!)


「裏山!私は亀さんに質問しているんですよ?」

「すみません!」

「まぁ、でも助けてくれたのは本当みたいですね。では、宴の用意を!」

「はい!では、さっそく!」


(聞いてよ!もう一回俺に聞いて!違うって言うから!お願い聞いて!納得しないで!)


こうして亀が主役の宴が開かれる事になりました




゜(゜´Д`゜)゜( ;∀;)




発情期のメイド亀がベロンベロンに酔っ払っています

この山の動物達も招待され、ベロンベロンに酔っています

そして、静かに右を見る亀


(森の熊さんに混じって白い熊がいるのは気のせいだろうか?)


その後、ゆっくり左を見る亀


(狼に混じって二足歩行の狼男が混じっているのは気のせいだろうか?)


そして目の前を見る亀


(小鳥と一緒にお酒を飲んでいるペンギンがいるのは気のせいだろうか?ん?あれ?なんだ?ム、ムーミン?あれ!ムーミンじゃね?あれ?あっちには小トトロと中トトロ?)


色々な生物が混ざった宴会はドンチャン騒ぎになっています




メイド亀が亀に酒を注ごうとします

しかし、それを丁重に断る亀

すると、隣に座る白虎の亀姫が.....


「どうしたのですか?亀さん?飲まないんですか?」

「え?ええ。まぁ.....」

「遠慮せずに飲んでください。今日はあなたが主役なのですから、さぁ!私が注ぎましょう」


(いや、その手....いや、足じゃ注げないだろ?お酒も座敷テーブルの上に置いてあるのを舐めてるし.....)


「いえいえ!滅相もございません!大丈夫です!」

「そんな事言わずに、ねえ?酔わないとこの後、私がご奉仕できませんわ」


(エエッ~!!!できない!できない!虎となんてできない!無理無理!!)


「い、いえ、その、もう家に帰らないといけないので」

「ご自宅はどちらで?」

「海の底です。ほら、飲酒運泳になっちゃうでしょ?」

「ああ。でしたら、泊まって行けばいいじゃないですか!」

「いえいえいえいえいえ!そんな!大丈夫です!」


身の危険を感じた亀は立ち上がり帰ろうとします


「ありりれ~??亀帰っちゃうの~?」


ベロンベロンになってる裏山太郎が亀に言います


「これ!裏山!失礼ですよ!」

「あい!とぅいまて~ん!!でも~なんで~亀は飲んでないの~??」


亀の肩を掴む裏山太郎


「これ!裏山!」

「イイじゃん虎~!!」

「エエッ!今、虎って言った~!?やっぱり亀じゃないの?」


裏山のビックリ発言に思わずツッコミを入れる亀


「言ってないよ~!!ケケケケケケッ!!それより飲めよ~!!亀~!」

「いや、もう俺は帰るよ!今日はありがとう!」

「飲め~!!」


っと言ってボトルを亀の口にブチ込む裏山太郎

そして、亀は勢いで飲んでしまいました


「プハ~ッ!!オイ!何て事を!」


思わず一気飲みしてしまった亀が裏山太郎に言います


「イイじゃん別に~!」

「ダメですよ!!裏山!」


その行動を見ていた亀姫が裏山に.....


「裏山!命の恩人になんて事を!」

「うっせえな虎!」

「エエッ!また虎って言った?っちょっと裏山さん?あんたまた虎って言った?亀界の姫に虎って!てかやっぱり.....」

「言ってないよ~!!ケケケケケッ!!」


また裏山太郎の驚愕発言に間髪入れずツッコミをした亀

しかし、亀の体が少しおかしくなってきました


(あれ?ヤバイ!これ?え?)


「ちょ、ちょ、ちょっと?裏山さん?」

「にゃんでしょ?亀しゃん?」

「俺に、にゃに飲ました?」

「ウォッカとスッポンが混ざった物」

「な、な、え?うお?え?スッポン?え?微妙に共食いしちゃったじゃん!てか酒?それ?」

「しょうだよ~!!ケケケケケッ!美味しかった?」

「う、うん、ちょ、ちょっとだけ」

「正直だな~!じゃあもっと!ホレッ!」


そう言って今度は小さな小さなコップを渡してきました


「な、ねんですか?これ?」

「テキーラ!」

「て、え?て?マジ?」

「ささ!どうぞ!どうぞ!」

「はぁ、では」


そう言って亀も酔いの世界に入って行きました




宴会はまだまだ続きます

亀姫が酒を注ぎながら亀に問います


「ねぇ?亀さん?」

「にゃぁ~に~?」

「これから~!一緒に~!部屋に~行きません?」


その言葉で一瞬で酔から覚める亀


(マズイ!虎が俺と?非常にマズイ!)


焦る亀


「ねぇ~!亀すわぁ~ん!!」


誘ってくる亀姫


(ヤバイ!このままでは!てか、できるの?いやいやいやいやいや!無理無理無理無理無理無理!!!)


ものすごく焦る亀


「か、亀姫!」

「なんでしょう?」

「あなたは私には勿体無い!なぜなら、あなたは姫様だ!」

「それでもお礼を!!」

「お礼なんて要りません!こんなもすばらしい宴会を私の為に開いてくださったのですから、これだけで十分です!お心だけ受け取っておきます」

「でも、下のお礼もしないと」

「いえ、お心だけで.....」

「そうですか?」

「はい!あなたは姫様!いつか、あなたにふさわしい人が必ず現れます!その時に取っておいてください!」

「そんな事言って~!本当は亀さんも私をガオッ~!ってしたいんでしょ?」


(それはあんたや!)


心の中で叫ぶ亀


「ねぇ?良いでしょ?」

「すみません!お心だけで十分です!」

「ちぇつまんないガオ」


(やっぱり、虎じゃんかあんた!)


そして、亀は静かに立ち上がり裏山太郎の方へ行きました




色々な動物と飲んでいる裏山太郎


「裏山さん?」

「オオッ!かみゃ~!!ヤったか?もう!やったかのか虎と?」

「やっぱり虎だったの?」

「ケケケケケッ!!!ウケる~!!」

「笑ってごまかすな!それよりもう、夜も遅い!せっかくだが、私は帰らせてもらうぞ?」

「にゃんだと~!!!もっと飲んでけよ~!!」

「いや、もう.....」

「にょんでけ~!!てか、まだ23時じゃんか~!!」

「いや、しかし!」

「お前~いいにょか~それで~?」

「何がですか?」

「亀メイド達がさっき~.....」


っと言って亀に耳打ちし始める裏山太郎

そして、亀はそれを聞いて.....


「裏山さん?」

「にゃに~?」

「飲みましょうか!」

「ケケケケケッ!お主もエロよの~きゃめ~ケケケケケッ!!」


そしてまた亀は飲み始めました




( `ー´)ノ(^^♪




大宴会は翌日のお昼前まで続きました

亀は発情期のメイド亀全てとベロンベロンに酔いながら枕を交わしました

産卵時は全てのメイド亀が亀の子を産むことになるのでしょう




ベロンベロンになりながら門の前に立つ亀と裏山太郎


「裏山しゃ~ん?じゃあ行きま~っすね~!」

「はいは~い!助けてくれてあんがとね~きゃめ!」

「いえいえ、きょんな良い思いできるにゃら、毎日助けるよ~ん!キャハハハハハッ!!」

「キャハハハハハ!じゃあ~ね~きゃめ~!!」


そう別れを言い合い、亀は千鳥足で歩き始めようとします

しかし.....


「亀すわ~ん!!亀すわ~ん!ガオー!!」


ベロンベロン亀姫が走って向かってきました


「な、な、な、な、なんですか!亀姫さん?」


亀の酔いがちょっと覚めます

これが恐怖なのだと今この時に学ぶ亀

そして、一瞬食われるのかとも思った亀


「亀すわ~ん!これ!どう~ぞ!お土産です!」


っと言って亀姫はある箱を亀の前に置きました


「こ、これは?」

「玉手箱です」

「玉手箱?」

「はい!でも、家に帰るまでが遠足なんで~開けてはだめですよ?」

「開けたら?」

「裏に付いてるメモに書いてあります」

「そ、そうですか、では、ありがたく。お二方もこの度はありがとうございました!」

「いえいえ!」

「いいってっことよキャメ~!ケケケケケッ!助けてくれてありがとうな!そうだ、まだこの酒瓶開けてないから持ってけ!」

「うむ。ありがとう!では、また会う日まで!!」


そう言って亀は歩き始めました




ヽ(;▽;)ノ(´;ω;`)




お昼時、一匹の亀がベロンベロンになって歩いています


「迷子の迷子のぶった郎さん~!あなたは関西最強で~っす!キャハハハハ!」


千鳥足になりながら一度止まり、着水の前のヨガを始めました

しかし


---パラリラ!パラリラ!---


大きな音と共に水上スキーの暴水族『山賊ファイターズ』が海上に現れました

その暴水族をヨガをしながら亀は眺めていると


「オイッ!こら!亀!てめえ何ガンつけてんだ?」


っと叫んで若者共はバシャ!バシャ!音を立てながらヨガをしている亀がいる砂浜へとやってきました


「てめぇ!こら!亀!こら!」

「.....」

「シカトぶっこいてんじゃねえよ!」

「.....」

「てめえ!」

「オイッ!パパイヤ!やめろ!」

「離せよ!ココナッツ!」

「見てみろ!ヨガ中だ!」

「あ!そ、そうか.....」

「ヨガが終わるまで待とう!」

「お、おうそうだな。俺も不謹慎だった!」



---10分後---



ゆっくりと立ち上がるベロンベロンの亀

その様子を見て立ち上がる暴水族の若者達


「てめぇ!こら!亀!こら!」

「にゃんでしょう?亀ではありましぇん!」


(いや、まんま亀じゃん!てか、ろれつ回ってないし)


暴水族達が思います


「うるせえ!てか、なにガンつけてたんだ?」

「ちゅけてましぇん!ヒック!」

「うるせえ!ぶっ殺してやる!」


そう言って暴水族は亀に襲い掛かります

亀も甲羅もメガ・ハイドロポンプを出そうとします

しかし、酔っているせいかポンプがうまく作動しません


「なんだ?その大砲は?見掛け倒しだな!」


そして亀はリンチにあってしまいました

しかも、あろう事かお土産に貰った玉手箱を投石器で海へと飛ばされてしまいました

亀はそれを甲羅の中からベロンベロンになりながら見ていました




ヽ(`Д´)ノ( ;∀;)





---竜宮城---




「乙姫様!乙姫様!」


メガロドンが慌てて乙姫の部屋へと入ってきます


「騒々しいですね?どうしました?メガロドンさん?」

「はい!それが、さっき海でこんな物を発見しまして.....」


メガロドンは黒い箱を乙姫に前に置きました


「なんでしょう?蓋には玉手箱と書いてありますね?」

「また、ポイ捨てでしょうか?」

「また暴水族かなんかが捨てた物でしょうね!まったく!おや?メモが挟んでありますね?」

「なんでメモは濡れてないんですか?」

「あら、メガロドンさん?防水加工ってご存知?」

「さあ?なんせオイラ、紀元前前生まれなんで」

「あらあら、そうでしたわね。まあ!」

「どうしたんですか乙姫様?」

「箱を開けるとお爺さんかお婆さんになるからデラ注意!ですって!」

「危ないですね?」

「ええ。危ないですね!そうだわ!次来た客人にお土産に持たせましょう!」


メガロドンは


(この人結構腹黒いからな~.....)


っと心の中で言いると.....


「乙姫様~!乙姫様~!」


こんどはイクチオサウルスが慌てて部屋に入ってきました


「どうしたのですか?イクチオサウルスさん?」


乙姫が呆れ顔で聞きました


「そ、それが、亀が帰ってきました!」

「あら?本当に?しかし、なんでそんなに慌てる必要があるのですか?」

「それが、亀が暴水族にリンチにあったそうで.....」

「まあ大変!!」

「で、でも!ある人が助けてくれたそうです!」

「まあ!亀はもちろんその人を連れて帰ってきたのでしょうね?」

「はい!ですので、亀がその方にお礼をしたいと申してまして.....」

「もちろんですわ!メガロドンさん!イクチオサウルスさん!さっそく、おもてなしの準備を始めてください!」

「わかりました!」

「わかりました!」


そして乙姫は玉手箱を持って部屋を出て行きましたとさ






---めでたし、めでたし---













































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