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そのいち
あれから3日たった。
その間にわかった事と言えば、これは夢じゃない、と言うのがまずひとつ。
残念だが現実だ。つか、赤ん坊ってことはタイムスリップか死んで生まれ変わったかだが、タイムスリップにしては俺の子供の頃とは全く違うので、転生だろう。
いくら俺の実家が大して裕福じゃなかったとは言え、照明が蝋燭はないわ。
かと言って、超がつくほど貧乏な家かと言えば、そうではない。
赤ん坊になり、視力が低下しよく見えないが、部屋にはクラシックな暖炉(ヨーロッパの昔話に出てくるような奴だ)が煌々と燃え盛り、部屋は十分に暖かい。
そして俺が寝てるベビーベッドもしっかりとしてる高級品だ。
むしろ中世ヨーロッパ的な時代で、蛍光灯とかが無いだけじゃなかろうか?
ファンタジーな異世界で勝ち組ならいいなぁ……。