ぶんかせってい
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【衣】
男はズボン、女はスカート、と言う構造は日本同様。傭兵や冒険者など、激しい動きをする女性はズボンを穿くこともあるがかなりレアなケース。
デザインに関しては、基本的に無地。重ね着をして色の組み合わせでセンスを表現するのが平民流。
刺繍技術はあるが、専門家の専売特許なのでめちゃくちゃ高い。金持ちしか持っておらず、そのため刺繍入りの服を持っていることがステータス。
下着はシンプルなデザインであることを除けば現代的。ただ、女性の胸部下着は年齢と共に垂れてくる胸を支える目的でしかないため、十分な大きさでないものは着用しない。
食用植物の農業が優先されており、布の生産量が少ないため寝間着、部屋着は存在しない。この為寝るときは下着か裸となる。
【食】
地域によるが、ドルメキア帝国は比較的豊かな自然環境に恵まれおり、食材は豊富。主食はパンで魚より肉が中心。海だけではなく、岩塩や塩湖も豊富にあり、塩は十分に供給されている。
しかしその他の調味料は出回ってなく、砂糖も無いため菓子類は皆無。デザートは果物。
東方の一部にはこれらの例外になる地域もあるらしいが。
【住】
人々が住む土地の所有権は基本的にその国にある。国民は国から土地を借り受けて、そこに家を建てる事になる。法律上は。よって国が立ち退けと言えば拒否権はない。
平民は一般的に平屋。夫婦で一部屋の寝室を使い、子供はある程度の年齢になると男女別の部屋になるが成人するまでは兄弟同室。成人後は家を出て独立となる。
キッチンは高価なため、一般人は厨房を持たず、暖房用の暖炉を利用して調理する。
入浴の習慣は、一部にはある。技術的には風呂は作れるのだが、浴槽を満たす大量の水が用意できないため、一般には広まっていない。王侯貴族や金持ちくらい。あるいは、魔法で水を作れる者がいる家では、作ったりもする。
大きな町であれば、国営、あるいは領主によって作れる公衆浴場もあり、たいていの人間はそちらを利用する。ただし、こちらは日本式のお湯を張った風呂ではなく、蒸気を利用するサウナである。温泉が湧いてる土地であれば温泉につかる習慣はあるだろう。大陸の東方にはそのような土地が多いとか。
小さな村などの場合、村の近くの泉や湖での水浴びが主となる。こういった土地の場合、男女別に仕切りを立てる、などということはできないため、他の者がいない時を選ぶのが基本で誰かいたら引き返すのがマナー。子供などは気にせずみんなで水遊びをするが、それも成人するころにはやめる。
【性】
一般的に男尊女卑。女は子を産む存在と見られているせいか、同じ功績をあげても男ほど評価されず、出しゃばるなと一蹴されることが多い。
そもそも、男の方が肉体的に頑強で、子供を産む機能がある関係上月の物や妊娠で動きが鈍くなる女性は、近代社会のような環境下でもない限り社会に進出するのは難しいのかもしれないが。
【結婚】
前述の環境によるせいなのかは不明だが、一夫多妻が認められている。ただし、妻の形にはいくつかの違いがあるが、夫にはすべての妻に対してそれぞれの形式に応じた責任が発生する。
結婚においてまず抜かせないのが正妻である。
正妻はただ1人しか設けられず、夫に継がせるべき地位や財産がある場合、まずは正妻の子がその権利を優先的に得る(妻は相続権がない。子どもが幼い場合、保護者として代理管理ができるだけ)。
正妻の子に相続権を持つ者がいない場合、側室の子に相続権が移る。現実にはそのようなケースはめったに起きないが。
ただし、側室の子も、成人するまでは父と同様の地位として扱われるため、夫に遺す物が無い場合や、嫡男しか受け継がない場合、他の正妻の子と側室の子に事実上差は無いと言える。
最後の分類が妾となる。
妾は厳密には配偶者ではなく、その子どもには相続権も父の地位に準ずる扱いもない。成人までは母の地位に準じて扱われる。ただし、夫(便宜上表現)は妾及び彼女との間の未成年の子供にも、経済的責任を負う点で正妻と変わらない。
一夫多妻が認められており、女が単一の男に貞節を捧げる文化とは言え、男にも守るべき誠実さはある。
それは、独身時代はまだしも、結婚した場合、娼婦の購入や、妻に隠れての愛人は作らない、ということだ。手をはじめとする出すなら堂々と、責任を持って、ということ。
【身分】
ドルメキア帝国を基準に置くと、その地位は皇帝と彼らを支える貴族階級、そして王侯貴族に奉仕する平民で構成されている。家名は、基本的には王侯貴族、および彼らから認められた上流の市民にのみ許されるもので、平民の大半は家名など持たない。但し、一代限りの物であっても、貴族位を得ることが叶えば家名は与えられ、その子孫たちが貴族位を継げなかったとしても、家名を名乗ることは許されている。
一方で、平民が家名を勝手に名乗った場合、「かつて貴族だったもの」とそうでないものを区別するのが難しく、多くは見逃されている。
各身分の詳しい設定は以下の通り。
●皇族・王族
各々の国家の国家元首とその一族。皇帝、王は名前・家名・フォン・国名という形式で名乗り、一族たちは“フォン”が“ディ”となる。
●貴族
貴族階級は、公、候、伯、子、男、士と別れている。いずれの階級であっても、爵位を持つ当人のみが爵号を与えられ、その扶養家族はその立場を示す“ディ”をつける。妻や側室であれば婚姻関係がある限りこの権利は続くが、子供の場合、成人と同時に扶養家族から外されるため、貴族位を得られないものは平民となる。
没落した貴族は“デュ”という号をつけることが許され、これによりお家復興を志願している、という意思表示となる。
最下級が士爵であり、騎士や高級文官など、一定の地位にある者は格式のために与えられる。ただし、領土もなく一代限りであるため貴族と憚りなく名乗るには少々難点がある。尤も、士爵位を持つものとその扶養家族は法制度上貴族として扱われるし、平民出身でもとれる可能性のある地位であるため、成り上がりを望み、この狭き門を目指すものは多い。一代限りの貴族、を意味する“デア”を家名の前につけるのがしきたり。
男爵も下級貴族で、その権限は士爵とほとんど変わらない。ただし、男爵位は相続が可能で、長男が後を継ぐことができる。また、男爵位を持つ者は、扶養家族、ないしかつて扶養家族だったものを1名まで無条件に士爵位を与える権利を有している。これは、後継ぎが成人後、正式に家督を継ぐまでの繋ぎであり、家督以外の我が子に与える権利でもある。領地はないが、相続可能な爵位を持つ者は、家名の前に“ドゥ”をつける。
子爵位は領地を持たない貴族の中では最高位であり、文武両面で要職に就くことが可能となる。また、伯爵以上であれば、本来の地位とは別にこのタイトルを持っており、これを我が子に譲り、相続前の箔付にしたり、嫡子以外に与えたりする。
伯爵位は、領地を持つ貴族の中で最低位にあたる。たとえ寒村ひとつであったとしても、領地を持つのであれば伯爵に封ぜられる。領地を持つ貴族は“フォン”号を持つが、家名の前ではなく、家名の後につけ、領地名をつなげるのが基本となる。
侯爵位は、別名辺境伯という。もともと伯爵の中でも力あるものが、国土を広げる際に奮戦し、その功績として国境地帯の危険だが広大な領地を得たものが発祥であるためだ。ただし、国土が広がった現在、本当に国境付近に領地を持たないものは辺境伯とは呼ばない。
公爵位は、もっとも強大な貴族に与えられる。彼らは複数の伯爵を配下に収め、その領土は小国家のそれに近い。公国とは、戦争で分断され飛び地となった公爵領が、国への忠誠を保ったまま、領土を守るために独立国と化したケースが基本である。
●平民
貴族位を持たないものは平民と区分される。
法律上、財産の多寡によらず、平等に扱われる。一方、貴族に対しては法律上の扱いに大きく差があり、貴族から平民に対して犯した犯罪は、貴族同士、平民同士で起きた同条件の犯罪と比べると、罰の重さが10分の1になる。一方で、平民が貴族に対して罪を犯した場合、大体死刑。
通常の兵士の場合、貴族ではなく平民のままである。現代の軍隊の基準で言うのであれば、下士官クラスまでは平民、士官になると士爵位、と考えると大体あってる。
【風習】
●成人と結婚
この世界の基本的な成人年齢は15歳とされている。もちろん、これは人間の換算であり、異種族の場合は多少ずれる。が、長命の種族の場合も、肉体的な成熟自体は人間とほとんど変わらないため、成人年齢は5年もずれない。
人間の場合、一般的な結婚年齢は18歳とされている。しかし、法律上の制限はなく、育ちによっていくらでも変わる問題である。例えば門閥貴族の場合、生まれた瞬間に婚約者が決まったりすることは珍しくもなく、時にはそのつながりを早く固くするため、物心ついたころには嫁入りさせる例もある。もちろん、形式だけの話であり、子供が生まれるのは10年も先の話となるが。
農村などの下層階級の場合、肉体的に子供が作れるようになれば、すぐに結婚をするよう圧力がかかることも珍しくない。貧困層である彼らは、一刻も早く扶養家族から外れ、自立してくれた方が都合がいいためである。
よって、一般的な、という基準が使えるのは中流階級あたりになってしまうが、軍人など忙しく恋愛などする余裕の作りにくい職業につくものの場合、30近くまで結婚しないこともある。重婚が認められることもあり、側室まで考慮すると70の爺様が13の側室をもらった、などという例もあるのだが、これはさすがに特殊な例といえる。
一方で、女性の場合は社会進出が進んでいないこともあり、若さと美しさ、家柄が武器となる関係からか、20代前半までに結婚しないと嫁き遅れと言われる。そして30過ぎて独身となると、家柄や財産のみを価値としての政略結婚以外、結婚する例はほとんどないと言われている。現代の日本の感覚だとあまりに理不尽といえるだろう。
ちなみに歳の差は20くらい違っててもあまり気にされないものである。






