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「やばいよぉ…。」
沈みかける空を見上げ、これからどうすればいいのか頭の中で考えようとするが焦って心臓はバクバクと周りにも聞こえてるんじゃないかってくらい忙しなく鳴り響いている。
夜の森なんて過ごしたことないよ。
夜行性の動物や虫がわんさかといるに決まってる。寝てる間に何が起こるか分からない状況だ。
だからと言って、暗闇の森の中を無闇に歩き回るのは危険だ。
どうしよう。
兎に角真っ暗になる前に腰を下ろせる所を探そう。
そう気持ちを切り替えて辺りを血走った目を凝らしながら必死で探し始めた。
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「ふふふ…。千春、もうすぐ日が暮れてしまうね。早くしないと狼に喰われてしまうよ?」
そうつぶやく男は誰に話しかけたのだろうか?
漆黒のロングコートは少し暖かくなってきた今の季節には違和感がある。千春がこの何もない森に来る直前に出会った男だ。
千春の一挙一動をどこから見ているのだろうか?ただ眺めている
だけのこの男。手助けをしようなんてこれっぽっちも考えてないらしい。
何か前触れでもあったのだろうか?男の目に一瞬、狂気が宿る。それに気付いた男は自分自身に言い聞かせた。
「まだ…まだ…我慢するんだ。あの親子に…今はその時じゃない。」
少し苦しそうにそう言い残した男はその気配をひっそりと消した。
それを見計らったように、夜行性の獣たちがのっそりと動きだす。
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ありがとうございました。
今回かなり短めですみません。