3
お気に入り登録してくださった方ありがとうございます。
突っ込みどころ(主に文章力とか…)たくさんあると思いますが、このお話を楽しんで頂けたら幸いです。話の流れるはなんとなく頭に浮かんでいるので、完結できるよう頑張りたいと思います(^^;;
自分のちっぽけな人生を、そしてこの森に佇む直前のことを思い出していた私は深呼吸を繰り返した。さっきよりは荒々しい呼吸もだいぶ落ち着いてきた。
出勤途中だったため、当たり前に今日も夏を先取りしたおしゃれ優先の戦闘服だ。トップスはピンクベージュの半袖パフスリーブブラウスで中にチューブトップ、ボトムスは膝丈スカートの甘口お嬢様スタイルだ。左肩にバックを掛けた状態でずっと歩き続けていたので、肩ももうパンパンだ。
靴はベージュの5センチヒールのパンプスを履いていた為足元は不安定でおぼつかない。草の汁や土でドロドロだ。お気に入りだったが、こんな森の中じゃ役にたたない。何度この靴を脱ぎ捨ててやろうかと思ったことか…。それでも履いているのは足を守るため。薄いストッキングを履いている為、かろうじて素足ではない。が、もし足の裏がケガをしてそこからばい菌が入るなんてことになったら、大変だ。
草をなぎ倒していた右手はヒリヒリと痛い。
脹脛、土踏まずと筋肉痛で怠くて仕方ない。身体は少しづつ悲鳴をあげていたが、気力だけで前に進もうと左に掛けていたカバンを右肩にかけ直し、この森に来て100回以上は繰り返したであろう行為…携帯の電波を確認する。
「もう!なんで!?」
ここに来てからずっと圏外だ。助けを呼ぼうにもその手段がずっと絶たれた状態が続く。
もう嫌だ…目頭が熱くなってきた。こんな訳の分からない状況に置かれてただ只管歩くしかなく、先は絶望的だ。
汗か涙なのか口にしょっぱい液体が入ってきた。喉もカラカラで水が欲しい。幸いにも、いつもお茶をペットボトルに入れて持参しているので鞄に入っている。
しかしいつものようにゴクゴクと飲むことが出来ない。なるべく身体の中の水分を逃がさないように泣くという行為をグッと堪える。絶望的だろうがなんだろうが、兎に角薄暗くなってきた今の状況をなんとかしなきゃいけない。
ここに来た時は当たりは明るかったが、当たり前のように日は沈みかけ辺り一面オレンジ色に包まれようとしていた。
ありがとうございました。
コメディーなのにシリアス気味になってきました。未だ森で人と会っていませんね…。もう少し森でのハイキング(?)は続きます。