9話
この体の調整という走り込みという名の下に約9分の1が脱落し残ったのは300人程度であった。
どのくらい走り続けたのかというと、さすがは改造を施された兵だけあって結構な重量であるバックパックをもったたまま走ることはできたが途中で集団の速度に追いつけないものが出てきてそいつらは容赦なく撃ち殺された。そんな走り込みを1日中したのだ。それが「死の行進」と言われた要因である。
この朝から夜通しかけて行い終わったのは朝であった。
朝になると、終わりの号令とともにはじめたときと同じ場所にならばされた。
違うのは各列に何人かいないのと着ている迷彩服は皆、汗で色が変わっているということ位か。
そして始める前の演説したときと同じようにお偉いさんが
「諸君、ご苦労であった。この訓練は、不良品を分別するテストであった。こんなテストにひっかかるようではお前らを戦場に送っても戦況は変わらないからな。ならここで死んで戦場で足を引っ張らないようにしてもらったほうがよい。明日からは、戦闘訓練だ。なので今日はゆっくり休憩をするように」
そうして最初の訓練は終わり、バックパックなどを返却し解散となったのであった。