暴食少女は毒食の魔女に成り果てるR2
たくさんたべる。
目の前にだってたくさんの食べ物があるから。
お腹いっぱいになるまでたべる。
だって、おなかがすくのはいやだから。
ほんのすこしのたべものでいい。
わたしのおなかはとてもちいさいから。
だからほんのすこしのたべものがあればいい。
でも、たくさんあるから。
あるうちにぜんぶたべてしまわないといけない。
たべないとおこられるから。
すこしでもてをとめるとおこられるから。
ひとからだされたものにてをつけないのは、礼儀に反するから。
だからたべる。
そしたら何でだろう。
全然食べれなくなっちゃった。
あんなにたくさんあった食べ物が、意味のないものになっちゃった。
私は食べれるものを探した。
とにかく探した。
そしたら見つけた。
それは毒だった。
でも私にとっては食べ物だった。