過払い金請求をしてみた 第3幕 よろしいならば—
表題の通り、借金をする心理、大手消費者金融での返済内訳、おそろしくふくれあがる利子、返してもらえるならやってみようの発信です。
訴訟です。
ADR社さんからお電話が来まして、調べた結果7桁ほどの過払い金が発生しているとのこと。
ただ、現在お話合いではすんなりはかえってこないので、訴訟となりました。通例として、裁判起こしたところで、全額は戻らず大体7-8割の返金。
返金額から諸費用と報酬金が引かれ、1年後に7桁前後が戻ってくるとの試算です。
正直、6桁程度が戻ってくれたらいいなと思っていたので、そのまま訴訟へGO。
この返金額7-8割になる根拠としては、いろんなケースがあり、あくまで私のケースとしては、唯一、引っかかりそうなのが限度額いっぱいで、借り入れできなくなった部分※。
「ここを境にぴたりと借り入れがストップしているのだけれど、貸付側からこれ以上は貸付できないと連絡があったことが理由か?」との確認が入ったのですが、「限度額いっぱいまで使ったのをどう判断されるかは、分かりませんが、以後、借入を止めたのは、借金やめようと反省しただけです」と返答しておいたら、そうですよね、と全力同意が来たので、裁判する上での回答としては充分だったのだろうなと思いました。
あと、しつこいくらいに、試算はあくまで目安なので、伝えた額が丸々戻ってくるわけではないですと念を押されました。このあたり「言った金額戻らない」で駄々こねちゃう人いるんだろうな、と察するに余りある感じです。特に借金してる人間は、ことお金に関しての信用がないのでなおさらなんでしょうね。
訴訟周辺をとても穿った見方をしてみます。お話合いでまるっと全額返済にしてしまうと、貸付側は大損、弁護士側も調査費用だけで仕事が増えただけ。けれど、裁判を通せば2-3割が貸付側の取り分、そこから3割近くが弁護士さん側の報酬金という名目の取り分とどちらにも利が発生するわけです。
書面での取り決めや事前調整はしてなくとも、うまい落としどころとして、お互いに空気を読んで、いろいろ飲みこんでそうな話だなと思った次第です。
これの是非を問えば、仕事や他人の労力はただじゃないので私は是ととらえます。
本人訴訟の場合、手続きや書類作成を全て自分でせねばならず、勉強も必要で、結構な手間と時間をとられる上に、精神的な疲弊も加算されていきます※2。それを念頭に置いたら、弁護士さんに全部やってもらえてるのは大変ありがたく、七面倒な調査や書類作成といった仕事としての対価と考えれば、多少取り分のことを考えても妥当なところだし、問題はなかろう、私としても、三方良しで大変宜しいと考えるわけです。
穿った見方をすれば、の仮定の話ですけども。
※返済が一度も滞りなかったので7-8割の試算でしたが、金融事故をおこしている場合はもうちょっと減ることもあるそうです。
※2まったく別件で本人訴訟をやろうとしたことがあるんですが、途中からきつくなって弁護士に依頼しました。しみじみ餅は餅屋