探偵事務所
なんじゃこりゃぁーーーーー
僕が圧倒されているうちにあのくまとうさぎは、何かを企んでいる様子だった。
ガチャガチャ
おもちゃ箱をひっくり返すような音がしている。
イチゴ「まずは、探偵事務所を作らなきゃね!」
ミルク「んー、おっ!ここにしよう」
「え、ちょちょちょとまて」
机の引き出しの一番下へ入りはじめた。
……
1時間後。
イチゴ「ま、いいんじゃない?」
ミルク「何か小さい家具はあるか?」
姉貴子供の頃に使っていたのがあった。
「お前ら、ほんとにここで?」
イチゴ「わぁ、ステキ」
ミルク「まぁまぁだ。よし、今日はもういい。」
「完全に巻き込まれてる?」
よく見るとドールハウスの様な部屋が出来上がっている。
これもしも、誰かに見られたら……そう思うと背筋がゾクッとする。
……
何が何だかわからず
机の引き出しが
探偵事務所?になっていった。
探偵事務所ってなんだよ。
誰がやるんだ!!
そもそも探偵ってもっとカッコイイイメージしかない。
こんな引き出しのドールハウスを出たり入ったりする探偵なんて聞いた事もないし、テレビでも見たこともない。
こんな探偵が存在するのか……
ダメだ。きっと変な夢を見ているに違いない。
とても現実にも思えないし。受け入れる気もさらさらない。
「 あのー 」
……あれ、もしかして無視されてる?
僕が声をかけたが、聞こえないのか??
完全に無視されている気しかしなかった。