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魔帝國戦記~ムーアシア大陸編~  作者: 鈴木颯手
第一章・異世界転生、建国へ
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03・転生

扉の先に行くとそこは石で整備された街道と思われる場所の近くに出た。天気は晴れ、気温は暑くもなく寒くもない春のような季節であった。


こんな時は町に行くのが一番なのだろうが今の俺には魔物であるキメラが二体…おそらくもうすぐ生まれるであろうこいつらの子供を合わせるともっとだな。そうなると街道沿いにいるのは危険だな。離れるか。


街道の周りは草原が広がっているが右側にはかなり遠いが森があるように思えた。


ここにいるよりは森に行った方が良さそうだな。森なら動物もいそうだし何より人目につきにくいだろうからな。


「よし、キメラ。あの森に向かうぞ」


今尚いちゃつく二体のキメラに告げて歩き出す。キメラも俺の命令を聞いていちゃつくのをやめて俺の後に続いて歩き出した。俺は警戒を怠らないために気配察知を試運転を兼ねて発動する。するとかなりの範囲を一気に調べることが出来たが人間どころか動物の気配すらなかった。どうやらこの辺は安定しているようだな。それともレベルが1だから分からないだけか?


そんなわけで特に変わった事はなく森に到着することが出来た。…ん?そう言えば遺伝子操作のスキルは植物にも使うことが出来るのか?


俺はスキルを発動して森の初めにある巨木に触れてみる。すると動物と同じように扱うことが出来た。早速遺伝子を操作して魔物を作成する。


…フム、どんな魔物を作るべきかな?やっぱり普段は木に化けていて敵が通過すると捕縛したり補職したりするタイプがいいかな?いや、木で出来た人間みたいな形にして見るか!?それとも生きた装備品みたいにしてるか!?意思一つで自由自在に伸び縮みする鞭や剣なんかどうだろうか!ああ!全部作ってみたい!でも!今の目的は森の調査だ!ここで時間を潰すわけにはいかない!日がくれる前にベース基地も作らないといけないんだから!


…ベース基地?…そっかベース基地になる魔物を作ってしまえば良いんだ。ついでに通った奴を察知して自動で配備ょ出来るようにもしよう!フフフ、早速作ってみよう!


俺は昂る気持ちを押さえつけて魔物を製作する。今回はキメラみたいにいくつかを合成するわけではないので短時間で完成した。見た目は変わっていないが木は葉が一枚もついておらず顔のような形が浮かび上がっていた。俺は早速魔物を鑑定する。


名前:なし

種族:魔物(エント)

レベル:1

体力:3000/3000

魔力:5000/5000

筋力:450

防御力:600

俊敏力:0

抵抗値:800

運:300

ノーマルスキル:

・体内操作レベル1

・気配察知レベル1

・探知レベル1

ユニークスキル:

・テレパシーレベル1

エクストラスキル:

称号:エントハウス


中々素晴らしいではないか!予想以上の出来具合だ!しかしユニークスキルにあるテレパシーとは頭のなかで通信可能なあれだよな?作成してから頭に響くノイズのようなものはもしかしてこいつか?取り敢えず話してみるか。


「あー、テレパシーを使っているなら止めてもらって良いか?ノイズみたいな感じで不快だから」


と、言うと頭に響いていたノイズがスッと消えて行った。やはりこいつのテレパシーだった様だ。レベル1だとノイズしか無理なのかそれとも人の言葉を知らないが故のノイズなのかは分からないが今のところ使い物にはならないというのは確定しているな。今すぐ必要という訳ではないから時間をかけてレベルを上げて行くか。


「取りあえず俺達は森の調査に行ってくる。この周辺の安全の確認と寝られるスペースを作っておいてくれ」


俺はそのように伝えるとキメラを連れて森の奥へと入って行く。森自体は迷子になるほど深いわけではなさそうだ。だが、人が入った形跡はないな。街道の近くにあったからそれなりに出入りがあると思っていたのだが考えすぎだったか?


まあ、人がいない分動物は多いようだな。先ほどから気配察知に多くの動物が引っかかっている。流石に種類までは分からないがここにいれば遺伝子操作の素材には事欠かないだろうな。


森自体はかなり広い様で夕暮れ時になるまで歩き続けたが森の反対側に出ることは出来なかった。成程、かなり道草はしたが一日で横断できない規模なら動物も多いわけだ。今は急いでエントの所まで戻るとしよう。


エントの所まで戻るとエントがいた場所には立派な家が建っていた。外見は木のままであるが入り口があるし窓と思われる穴がいくつか空いている。さっそくは行ってみることにした。


中は意外と広くそれなりに豪華な作りであった。階層は二階まであり二階は俺とキメラの部屋がそれぞれあった。俺の部屋には木で出来たベッドが一つあり狩ったのであろうか?獣の毛で出来た毛布が敷いてあった。キメラの部屋には部屋全体に彼はが敷いてあったが俺の部屋よりも大きかった。将来産まれてくるであろう子供の分も含まれているのかな?一階は丸々リビングとなっていた。大きな丸テーブルに八つほど丸太のような椅子が囲んであった。…これはなかなか素晴らしいな。予想以上の出来具合だ。これならぐっすりと眠れそうだな。…と、そこまで考えてふと思い至った。


お風呂とトイレどうしよう。


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