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魔帝國戦記~ムーアシア大陸編~  作者: 鈴木颯手
第一章・異世界転生、建国へ
2/28

※01・プロローグ2

…ん?


「お、気がついたみたいだね。どうだい?生まれ変わった感想は?」


…ああ。


「最高だよ…!」


心の中に溢れてくる魔物創作への意欲、生物に対する凄まじい興味。本能のままに動けば全ての生物を魔物にしたり解剖しそうな狂気を理解しつつもそれが心地良い感覚。それでいて性格を変える前のサディストな一面を残していることで欲望が半端ないことになっている!


「その様子だと気に入ってもらえたみたいだね。それじゃあ早速魔物の制作に取りかかろうか。やり方は簡単だよ。スキルを発動させるだけ。スキルは心の中で唱えればいいよ」


俺はうなずき遺伝子操作と心の中で唱える。すると周りの景色が変わり神秘的な何かが空中をただ寄っていたり閻魔大王の中を何かが廻っている様子が見えた。これは面白いな。俺は空気中に漂う何かに触れる。それは触れると指に張り付きユラユラと揺れていた。


「どうやら成功したみたいだね。じゃあ次に動物で実験してみようか」


閻魔大王はそう言うと何処からともなく一匹の犬を連れてきた。スキルを発動しているためその犬にも閻魔大王と同じく何かが流れているのが見えた。恐らくこれが遺伝子何だろう。俺はいぬに流れる細胞に触れてみる。本来なら犬の皮膚に障る筈なのに心地よい適度な温度のお湯に手を入れているみたいな感触が伝わってきた。


「今君はスキルの効果で犬の中に手を入れている。後は君が思ったように念じるだけで犬を変化させたり他の動物と組み合わせたり一部分を保存できるようになるよ」


閻魔大王がそう言うので試しに犬の爪を伸ばすように念じてみた。そうすると体から何かが抜ける感覚がした後に犬の前足の爪が急速に伸びてきたのが分かった。


「そうそう、そんな感じだよ。後は君の意思次第だけど実験のつもりで何か作ってみるかい?」


「勿論だ」


「君ならそう言うと思っていたよ。何か必要な素材はあるかい?」


「ならば猫、鳥、蛇…他にも用意してくれ」


「分かったよ。すぐに用意するね」



















閻魔大王に様々な動物を用意してもらい試行錯誤を繰り返して遂に魔物を作成することができた。前方を犬の姿、後方を猫の姿、織の翼に蛇の尻尾を持つキメラが完成できた。とは言っても本物とは全然違うわけだが。大きさは大型犬ほどしかなく威厳は全くと言ってなかった。


しかし…、これは楽しいな!作っている時や完成した姿を見ていると胸がドキドキするよ!もっといろんな生物で魔物を作りたい!今度はほかの生物もいじくりたい!そんな欲望があふれてくる。


「上手くいったみたいだねそれじゃあ、君に鑑定スキルを与えたから鑑定と心の中で唱えてみるといいよ。ステータスを見ることができると思うから」


閻魔大王がそう言うので今作成したばかりのキメラに鑑定をかけてみることにした。すると画面が現れてキメラのステータスを見る事が出来た。


名前:なし

種族:魔物(キメラ)

レベル:1/50

体力:800/800

魔力:550/550

筋力:300

防御力:150

俊敏力:530

抵抗値:200

運:50

ノーマルスキル:

・爪術レベル1

・気配察知レベル1

・追跡レベル1

ユニークスキル:

・毒耐性レベル1

・麻痺耐性レベル1

エクストラスキル:

・飛行レベル1

称号:魔物、試作第一号、狂犬


なかなかステータスが高い…のか?これが高いのか低いのか判断しにくいな。そう考えて俺はふと鑑定スキルを自分にかけて見る事にした。するとキメラとは違った画面が現れた。



名前:山本拓哉(やまもとたくや)

種族:人間

レベル:1

体力:5000/5000

魔力:9999547/10000000

筋力:500+100

防御力:500+100

俊敏力:500+100

抵抗値:1000+100

運:1000

ノーマルスキル:

・気配察知レベル1

・体力自然回復レベル5

・魔力自然回復レベル10

・追跡レベル8

・身体強化レベル10

・直感レベル1

ユニークスキル:

・高速思考レベル5

・状態異常無効レベル10

・激痛耐性レベル1

・鑑定レベル10

・非表示レベル10

エクストラスキル:

・並列思考レベル5

・遺伝子操作レベル10

・カリスマ(魔)レベル10

・異次元収納レベル1

称号:転生者、魔物創造者、狂人、マッドサイエンティスト、サディスト



基本的なステータスだけでキメラを圧倒しているな。しかも魔力が一千万とか…。しかもこう見ていると魔力がすぐに回復しているな。見た時の消費魔力は453だったのに今では312まで回復している。すさまじいスキルだな。


「なんとなく予想できていると思うけど君のステータスはかなり高くなっているから。その気になれば町くらいは難なく滅ぼせると思うよ」


…成程、それならもう言った作るとするか。次は雌だな。


今度は先ほどとは違い容量が分かったため失敗せずにメスのキメラを作る事が出来た。最初に作ったキメラはさっそくメスのキメラに好意を寄せている。メスも満更ではなさそうだ。…まあ、そのように作ったんだがな。この調子ならすぐに増えてくれだろうな。


「君はやっぱり見込んだ通りの男だよ。それじゃあさっそく送るけどその前に送る異世界の全体図と他にも簡単な魔物を償還できる図鑑を入れたこの袋をを渡しておくよ。自分の位置と国の状況、地形は自分で調べてね。図鑑は書いてある魔物の名前を唱えるだけで償還できるから。魔物制作の役に立ててね」


閻魔大王がそう言って袋を渡してきたので早速取り出して地図を見て見る事にした。


挿絵(By みてみん)


地殻変動が起きた地球みたいだな。これはこれで面白いが。


「それじゃあ閻魔大王。お世話になったな。早速送ってくれるか?」


「いいだろう。楽しませてくれよ」


閻魔大王がそう言って目の前に扉が現れた。俺は戸惑うことなく扉の中へとキメラを連れて入っていった。…これからが楽しみだな。


主人公について

・元々の性格だったサディストに加えて閻魔大王によってマッドサイエンティストな一面を加えられ死骸への忌避をなくしたため狂人と呼ぶに相応しい人物となってしまったが今まで付き合ったもの以外の人から本性を隠していただけあって普段は冷静沈着な性格をするがスイッチが入れば人殺しも普通に行う者へと変わる。

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