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ゲームの裏側

作者: 剣玉

そんなに怖くないです。






やあ。俺の名前はーー。ゲームばっかりしてた元ひきこもりだ。


気付いたかい?そう"元"だ。


俺の日常はある日突然壊された。


俺の家に黒いスーツを着た男が来たんだ。


そいつは俺に、「何もしなくていい、楽な仕事がある」と言った。


今考えるとびっくりするぐらい怪しい。


だが、その男は「君なら無条件で正社員になれますよ」と続けた。


俺だって働きたくなかった訳じゃない。ただ、楽な仕事が無かっただけなんだよ。


だから俺はその一言で飛びついたね。「こんな良い話は見逃せない!」って。


男はすぐに俺を連れて会社へ行った。そこはなんと、大手ゲーム会社だった。


びっくりしたよ。「こんなとこに!?」って。


だが男は気にせず中に入っていく。俺も素直についていったよ。


会社の中は人で溢れ返っていた。俺も何故かワクワクしたもんさ。


男は俺をある部屋へ入れた。そこで今回の仕事を聞いた。


なんでも、新しくVRMMOの開発をしているらしい。だが必要な人材が足りない。そこで俺を呼んだんだって。


俺は興奮したよ。凄く興奮した。だってそうだろ?まさか、VRMMOの開発に携われるなんて思わないじゃないか。


ただちょっと疑問に思ってさ、聞いてみたんだ。「なんで俺なのか?」って。


そしたら男は「君がこちらの条件に一致してたんだ。つまり、選ばれし者って感じだね」と言った。


俺は感動したよ。選ばれたんだって。


今考えると馬鹿だよね。俺に一致する条件なんて、マイナスの要素しか無いってのに。


男は俺にしばらく待つように言うと部屋から出て行った。俺も素直に待つことにした。


そして俺は気付いたら寝てたんだ。目を覚ました時は慌てたね。俺はなんて事をって。それぐらいの常識はあったさ。


ただ、周りを見てすぐに違和感を感じた。そこは村のような場所だったんだ。


焦ったよ。「どこだここ!」って。


次は夢かと思った。でも、それにしては意識がハッキリしている。


そこで気付いたんだ。自分が無意識に動いていることに。


止まれない。どんなに足を止めたくても止めてくれないんだよ。


しかも、さっきからずっと同じとこを歩いてる。景色も変わらないし、飽きてきた。


その村には俺以外にも人がいた。でもその人達も俺から少し離れた場所を行ったり来たりしてるだけだ。


声を掛けようとしてみた。でも声が出ない。どうしようもなかった。


それからどれぐらい経っただろう。頭がおかしくなるかと思った頃さ。


明らかに違う雰囲気の人が来たんだ。しかも大量に。


助けが来たのかと思った。希望が見えたね。


でもそれは一瞬の事だった。


その人達の内の1人が、俺に話しかけたんだ。


声を掛けられた訳じゃない。でも話しかけられたことは分かった。


そしたら俺はなんて言ったと思う?


「ここは、始まりの村だよ」だってさ。


頭が真っ白になったよ。もちろん、言おうと思って言った事じゃない。


その後もどれだけ話し掛けられても同じ事しか答えられない。


それから俺はずっと同じとこを歩き続けて、同じ事を答え続けた。休みもなく、ずっとだよ?


いつしか誰も訪れなくなった。なにか聞かれることもない。


それでも俺はずっと歩き続けていたよ。もちろん、同じ道を、同じ速さでね。


ずっとずっと。本当にずっとさ。


ずっと同じ道を歩いて、ずっと同じ景色を見て、ずっと同じ速さで歩いて、ずっと同じ人を見て、ずっと同じ道を歩いて、ずっと同じ景色を見て、ずっと同じ速さで歩いて、ずっと同じ、ずっとおなじ、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとズットずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとズットずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとズットずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとズットずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとズットずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとズットずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとズットずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとズットずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとズットずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとズットずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとズットずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとズットずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっとズットズットずっとずっとずっとズットずっとずっとずっとずっとずっと•••••••














やあ。俺の名前は••••あれ?なんだっけ?





こういう事って、あるよね。


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