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座敷親父  作者: 成宮カナタ
第壱章
2/20

第壱話:怪奇現象の原因

 せっかくの自分の誕生日だと言うのに、咲希の気分は全く明るくなっていなかった。


「何だ、冴えない顔してんな」


 ムスッとした顔をしている咲希に、祖父である毅は、昔と変わらず缶ビールを片手に、豪快に笑う。

 机の上には、母である幸子がノリノリで焼いてくれたバースデーケーキが乗っていた。和風の大きな机にデンと鎮座するソレは、驚く程に違和感を放っている。

 しかも、無駄に大きい。幸子は色々と面倒臭がりなくせに、食や家事に対してだけは異様なやる気を見せる。

 別に、このケーキが嫌な訳ではない。せっかく、普段ならば日中はバリバリに働いている幸子が、有給を使ってまで一日空け、咲希が学校に行っている間に作ってくれたのだ。これ自分が食べたかっただけだろ、とか思わないでもなかったが、それでも嬉しい。

 咲希がもやもやしている理由は、ケーキではない。いや、この大きさのケーキは四等分しても一ピースすらもが大きいので、全部食べたら胸焼けしそうだとは思うが。


「学校で、嫌な事でもあったの?」


 祖母の多恵が、心配そうな顔で尋ねてくる。

 咲希はふるふると首を横に振った。


「違うよ。学校には、もう慣れてきた」


 入学式から二、三週間経ち、新しい友達も出来た。

 校内の造りは正直なところまだ良く覚えていないので、移動教室の度にどこへ行けば良いのか微妙に迷うが、友達に着いて行く様にしているので特に問題はない。勉強も、まだそんなに難しい事はやっていない。着いていけている、と思う。

 学校の事でもないのだ。どちらかと言えば、自宅に関する事で、咲希はもやもやしている。


「じゃあ、どうしたの?」


 多恵は相変わらず心配そうな顔だ。無駄な心配をかけてしまっていると、申し訳ない気持ちにはなるが、今は明るい顔は出来なかった。

 オロオロする多恵の横で、突然、毅がまだ手を付けていない缶ビールが、宙に浮かび上がった。そして、カシュ、とプルタブを使って缶を開ける音がする。

 これだ。咲希が、誕生日なのにもやもやしている理由。

 咲希は無意識の内に、じっとりとした目付きで缶ビールの浮いている辺りを見つめる。




 ────何も、見えない。




 缶ビールに穴を開けるくらいのつもりで睨み付けるが、ただ向こう側の壁が見えるだけだ。缶ビールを持ち上げている何かなど、咲希の目にはぼんやりとも写らない。

 十六歳になれば解ると言われ続けていたので、それを信じ、今日と言う日を迎え朝から結構楽しみにしていたのに。

 未だに、この怪奇現象の理由が、咲希には解らない。今までと同じように、ただ缶ビールが独りでに浮いている様に見えるだけだ。


「……解んない」


 ポロリと、口から不満が漏れる。


「何がー?」


 数枚の皿と、ケーキナイフを持った幸子が、何も考えていなさそうな口調で咲希の発言に反応しながら部屋に入って来た。

 幸子は咲希の隣に膝立ちに座ると、皿を置いてケーキナイフを手に、年甲斐もなくわくわくした様子でケーキを切り始める。「何が?」と聞いておきながら、咲希の答えを待つ様子は微塵もない。


「あ、咲希、お皿並べて~」

「……はーい」


 咲希は浮かんだ缶ビールから視線を外し、重ねられた皿を一枚づつ机の上に並べる。


「……あれ」


 途中で違和感を覚えて、並べた皿の数と、手に持った皿の数を数える。

 机の上には、皿が四枚。そして、咲希の手にもう一枚。合わせて、五枚。今、この場にいる人数は、四人。どう考えても、一枚多い。

 間違えたのだろうか。咲希は首を傾げる。


「お母さん、お皿、一枚多いけど」

「え~?嘘、何枚ある~?」


 幸子はケーキにザクリとナイフを挿入しながら、不満そうな声をあげた。


「五枚あるけど」


 再度、皿の数を確認しながら答える。

 しかし、皿はやはり五枚あった。

 この、手に持った皿はどう考えても余計だ。


「あってるじゃなーい」


 ケーキを切りながら、幸子が不満げに唇を尖らせる。いちいちリアクションが子供っぽい。

 咲希は幸子の発言をいぶかしんで眉を寄せた。

 あってる?どこがだ。


「いや、多いでしょ、どう考えても」

「何言ってるのー、誰を仲間外れにする気ー?」

「お母さんこそ何言ってんの?」


 言っている事が、全くもって噛み合わない。

 咲希は念のため、この場にいる人数を再確認する。自分と、母と、祖父と、祖母。やはり、どう見ても四人しかいない。


「四人しかいないじゃん」

「五人でしょー?」

「は?」


 幸子の発言に、咲希は思わず目を見開く。何か、頓珍漢な事を言い出した。

 もう一度、人数を数える。四人。何度数えても、この場には四人しかいない。

 そもそも咲希の家族は、咲希も含めて四人だけだ。誰も招いていないのに、増える訳がない。

 幸子は一体、誰を頭数に入れているのだろうか。

 ──まさか。

 咲希は未だに浮いている缶ビールに視線を向ける。缶ビールは、まるで誰かが飲んでいるかの様に傾いていた。

 あそこに、誰かいるのだろうか。

 咲希は目を凝らすが、やはりそこには誰も見えない。缶ビールが独りでに浮かぶと言う、怪奇現象が起こっているだけ。


「……え?あれ、嘘?そうなんですかー?」


 幸子が突然、ケーキの方から顔を上げて浮かんだ缶ビールに向かって喋り始めた。

 異様な光景に、咲希はギョッとする。咲希の目には、幸子がいきなり怪奇現象な缶ビールに話しかけた様にしか見えない。

 母は、一体「何」と話しているのだろう。発言の内容からして、さすがに一人言ではないはずだ。幸子はぽわんとしたところはあるが、そんな一人言を吐くような電波な大人ではない。

 まぁ、どう足掻いても、今の咲希には缶ビール、もしくは虚空と話している様にしか見えない訳だが。


「何だ、咲希、お前まだ見えないのか?」


 缶ビールをぐびぐび飲んでいた毅が、驚いた顔で会話に入って来た。既に何缶か空けている筈なのに、酔っている様子は全くない。とんだ蟒蛇うわばみだ。

 毅が何の事を言っているのかはさっぱり解らないが、さも「何か」が見えて当然であるかの様な物言いに、咲希は拗ねた風に唇を尖らせる。


「何が?」

「その様子じゃ、本当に見えてねぇんだな」


 何が面白いのか、毅はカラカラと笑ってビールをあおった。

 むうっ、と咲希は更に唇を尖らせる。馬鹿にされた様な気がしてならない。

 妙に悔しくて、何か見えてこないものかと再度浮かんだままの缶ビールを見つめていると、ケーキを切り分け終えた幸子が、突然「あぁ、そう言えばー」と声を上げた。


「咲希が産まれたの、夜だったわー」

「……いや、うん、だから?」


 幸子の発言の意図が掴めない。咲希は首を傾げる。

 色々と適当な彼女のことなので、頭に浮かんだ事をそのまま口に出しただけで、意味などないのかも知れないが。これで昼間はバリバリのキャリアウーマンだと言うのだから、世の中解らないものだ。

 色々と適当なのだが、ケーキだけは、見事に五等分されていた。幸子の食に関する執着だけは、半端じゃない。

 と言うか、やはり五つなのかと、咲希は切られたケーキを凝視する。

 「ほらほら、そのお皿も置いてー」と幸子に肩を叩かれ、首を傾げたまま手に持った五枚目の皿を机に置いた。


「あぁ、だからまだ見えないのね」


 多恵が、何かに納得した様に頷いた。その「だから」は、一体どこに繋がっているのだろうか。


「どういうこと?」

「ふふーん、私が説明してあげましょー!」


 咲希が頭に疑問符を浮かべると、幸子が得意気な顔で、ケーキナイフを立ててふんぞり返る。危ないから、ケーキナイフは振り回さないで欲しい。

 ついでに、物凄く頼りなく思えてしまうのは一体何故なのだろうか。母としての威厳がほぼ感じられないのが、咲希には不思議で仕方ない。


「日付的には誕生日でもう十六歳なんだけどー、細かく考えると、時間的にはまだ十六歳じゃないから、見えないのよー」

「……はい?」


 ちんぷんかんぷんだ。

 いや、正しく言えば、何となくなら咲希にも解ったのだが、きちんと理解したのかどうかと問われると、正直微妙なラインなのだ。

 幸子は指揮を執る様に、くるくるとケーキナイフを回す。だから、危ないから振り回さないで欲しい。


「だから、産まれてからの時間は、まだ十六年経ってないのよー。おわかり?」


 ケーキナイフを回すのを止めると、幸子はそれを使ってケーキを皿に取り分け始める。

 納得した様なしてない様な、何とも言えない感じだ。咲希は取り敢えず頷いた。


「確か、産まれたのは七時過ぎくらいだったかしらね~」


 ケーキを取り分け終えて、幸子は壁の柱に付けられた時計を見上げる。

 時計は、カチコチと音を立てながら、七時三分を示していた。

 ちょうど、今幸子が言ったのと同じくらいの時間帯だ。


「じゃあ、そろそろ見えるわね」


 多恵が嬉しそうに笑いながら、お茶を啜った。

 幸子は「そうねー」と言いながら、各々が座る前にケーキを置いていく。当然の様に、怪奇現象な缶ビールの前にも置いていた。ケーキが前に来ると、浮かんでいた缶ビールはコン、と音を立てて机の上に戻る。咲希は気にしない様に、敢えてその状況から視線を外した。

 咲希の前にもケーキが置かれ、幸子に「ありがとう」と礼を言ったところで、フォークがない事に気が付く。幸子は皿とケーキナイフしか持って来なかったらしい。

 仕方ない、取りに行こう。

 そう思い、咲希が腰を上げかけたところで、突然、誰かが喋る声が聞こえた。


「あー、おい、あれないぞ、あれ。えーと、何だ、フォークっつったか」


 聞き覚えのない声音に、咲希はギョッとして目を見開く。

 やる気のなさそうな、気だるげな男性の声。聞く人によれば、色っぽく聞こえるかも知れない。覇気がないだけにもとれる。

 どう考えても祖父のものではない声に、不法侵入者かと身構えて、声の発信源を探す様に辺りを見渡す。

 それは、いとも簡単に見付ける事が出来た。そもそも、隠れてすらいない。

 彼は、とても堂々と、かつ寛いだ様子でそこに座っていた。──怪奇現象缶ビールの前に。




「──オッサンだ!!」




 彼を見て、咲希の口からまず出た言葉がそれだった。

 別に、見た目が老けているとか、そう言う訳ではない。多く見積もって、彼はせいぜい三十代後半くらいの見た目だ。

 違うのだ。何と言うか、彼の纏っている雰囲気が、妙にオッサン臭い。


「今までで一番失礼な反応だな」


 深い紫色の和服を着たその男性は、特に気分を害した風もなく、泰然とした様子だった。

咲希は観察するようにその男を凝視する。

 何だか、先程の声をそのまま人にしてみた様な見た目だ。気だるげで、艶っぽい。

 髪の毛は、多分、咲希よりも長い。咲希は肩より下くらいのストレートだが、彼は指通りの良さそうなサラサラして柔らかそうな胸ほどまである髪を、ゆるく縛って前に垂らしていた。微妙に舌打ちしたくなる。咲希の髪は剛毛だ。

 目は切れ長で、おそらく咲希の方が大きい。そこだけは勝った。何の勝負か不明だが。その前に、男女間で比べたって仕方がない。

 頬は血が通っているのか疑いたくなるほど白く、まるでこの世の人間ではないかの様に思えた。

 容姿端麗とか、眉目秀麗と言う言葉が良く似合う感じの顔立ちだ。男のくせに何でそんな美人なんだと、咲希は見惚れるよりも先に若干イラッとする。

 美しいが、いかんせん彼はオッサンオーラを纏っていらっしゃる。目鼻立ちが整っている割に妙に親しみ易そうなのは、そのおかげなのだろうか。

 て言うか、誰。


「そこのオッサン、誰ですか」

「いきなりオッサン呼ばわりか」

「携帯で110押して通話ボタン押しますよ」

「警察呼ぶ気か」


 はぁ、と彼は面倒臭そうにため息を吐く。逃げ出そうとする気配はない。

 咲希はズボンのポケットに手を滑り込ませ、携帯を引っ張り出した。その手を、何故か幸子に掴まれる。


「はいはい、咲希、落ち着いてー」

「意外に落ち着いてるつもりなんだけど」


 少なくとも、騒ぎ出したりはしていないし、取り乱している訳でもない。宥められる理由が解らなかった。

 逆に、不法侵入者に対して、何故自分以外の三人が何も反応しないのかが謎だ。


「お母さん、不法侵入者だよ。警察呼ばないと」

「ぶははははは!不法侵入者か!はははははは!!」

「!?」


 突如、毅が腹を抱えて大笑いし始めた。机をバンバン叩き、涙が出そうな程に笑っている。

 何がそんなに毅のツボに入ったのか判らず、咲希はひたすら困惑した。

 助けを求める様に多恵の方を向くと、彼女は口元を押さえて僅かに震えている。明らかに笑いを堪えていた。

 「ぶふっ」と言う声がしたので横を見たら、幸子すらもが笑っている。

 何だ、この状況。


「む、無知って、ぶふっ、怖いわぁー、ぶはははは」

「いや、私はむしろこの状況が怖い」


 つられて笑い出す事など到底出来そうにないくらいには、この状況が怖い。

 不法侵入者に対してリアクションはないわ、突然笑い出すわで混乱と恐怖しか感じない。


「咲希、あのね」


 肩を震わせながら、多恵が咲希を見つめてきた。笑いはまだ治まらない様だ。


「彼はね、不法侵入者なんかじゃ、ないのよ」

「いや、どう考えても不法侵入者でしょ」


 多恵の言葉を、咲希は即座に首を横に振って否定した。

 家の中に誰かを招いた覚えはないし、親族の中にこんな顔立ちの人はいない。こんな目立つ顔の知り合いがいたら、絶対覚えている筈だ。

 しかし、残念ながら、咲希の知り合いの中に、こんな美人はいない。今までで会った人の中で、断トツに彼が美しい。……オッサンオーラのせいか、あまり認めたくないのだが。


「残念だな、お前より俺の方が、長くこの家に住んでるぞ」

「……はぁ?」


 肩をくすめて、やれやれと言った風な彼の発言に、咲希は思いきり顔をしかめた。

 この人は頭がおかしいのかも知れないと、半ば本気で思う。

 当然の様に、咲希にはこんな男と同居生活を送った覚えはない。そもそも、この家の住人で男性は毅だけだ。


「何言ってるんですか?」

「日本語……いや、悪い、冗談だ」


 ギロリと睨み付けると、彼はさほど悪びれた様子もなく軽く謝ってくる。

 咲希は未だ自分の腕を掴んだままだった幸子の手を然り気無く外して、幸子を見据えた。


「お母さん、誰、この人」

「ん?あぁ、この人ねぇ~」


 幸子は笑い過ぎで出てきたのであろう涙を拭う。


「まぁ、人じゃないんだけどー」


 咲希の脳内で、爆弾が爆発した。……イメージだが。


「……え?いや、うん、ごめん、今、何と?」


 きっと、今のは幻聴だ。もしくは聞き間違いだ。

 咲希はそう決めつけ、次はちゃんと聞き取れる様にと、耳に手を添える。


「だからー、人じゃないのー」

「あぁぁぁ幻聴じゃなかったぁぁぁぁ!!」


 今度はミサイルが撃ち込まれた。もちろん脳内イメージだが。

 にわかには信じ難い言葉に、幸子の頭のネジが根こそぎ抜けてしまってのではないかと疑いたくなる。咲希はこめかみを押さえた。


「うーん……よし、お母さん、明日一緒に病院行こうか」

「えー?無駄だと思うわよ~」

「最早手遅れか……!」

「いや、そうじゃなくてねー?咲希、ちょっと落ち着いて~」


 幸子が優しい手付きで咲希の背中をさすってくる。

 落ち着けと言われても、これ以上どこをどう落ち着けば良いのか解らない。

 咲希は幸子にさするのを止める様に言って、数回深呼吸した。

 取り敢えずこれで落ち着いたと言う事にして、咲希はオッサンな彼をビシッと指差す。


「お母さん、よく見て。アレはどう見ても人です」


 あの見た目で犬とかだったら驚きだ。どういう新種、と言うか珍種の犬だ。

 幸子は暢気な笑顔を浮かべながら頷いて見せる。


「そうね。人間にしか見えないわねー」

「いや、待て。何その本来は違います的な言い方」


 肯定されているのに、否定されている様な、引っ掛かる言い方だ。


「そこのオッサンは、人間でしょ?」


 強調する様に、何度も指差す。人を指差してはいけないが、今はそんな事を気にしている場合ではない。


「いや、コイツは座敷童子だ」


 未だおかしそうに腹を抱えながら、毅が会話に割り入って来る。

 毅のその発言に、咲希の全身が数秒間機能を停止した。気がした。


「……お祖父ちゃん、もう一回」


 我に返ってすぐ、念のため今の発言を繰り返すよう要求する。

 咲希的には、幻聴であって欲しい。いっそのこと、自分の耳がおかしくても構わない。

 毅は、ニヤニヤと至極楽しそうに笑いながら、咲希の要求通り先程の台詞を繰り返した。


「コイツは、座敷童子だ」

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