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“甦らない記憶陸”

“甦らない記憶陸”


それでも眠ってしまった僕はあまり危機感の無いゆとり、その1かもしれない。

けれど。

奇妙な夢をみた。それは、寝慣れない場所だったからなのか……高級なソファだったからなのか判らない。そして、起きたと同時に夢をみていた、という事実以外ほぼ忘れているのだから始末に終えないわけで。……ふぅ。

“早寝早起きだな、ある意味”

“?ぇ?”

“1時間寝てないよ、キミ。頼むから、あと8分眠っていてくれないかな。それで丁度、”

“は、はぁ……”

JさんとOさんはまだ眠っているようだ。これは夢ではないよね?と考えながらも、夢と現実の……否、見せられている現実と体験している現実の違いは僕には判らないから考えても仕方ないのだけれど。

辺りを見回すが特に変わった様子もみられなかったため、ここは現実の続きだろうと思う。

“何か飲む?”

“あ。緑茶で充分です。僕は1時間ほど寝ていたんですね……”

“そう。だから、後8分寝ていてくれないかな”

KKさんが相変わらずなので、僕は現実と判断することにした。半ば強引に;

“そういやさ、うなされていたみたいだけど……起こしていいのかどうか判らんくてそのままにしちゃったけど;”

“あー、ぇえ、なんか夢みてたことは憶えているんですが内容は起きてすぐ忘れたみたいで;”

“何かしゃべっていればね、『う~~~う~~』みたいなことしか聞こえなかったからさ”

“う……うるさかったですか?”

“いや、平気。むしろ、俺らのほうがしゃべりまくってうるさくて起こしちゃったのかと;”

“大丈夫じゃないですか?僕はすっきり目醒めたし、彼らは未だ寝ているし”

……う~~~じゃ……誰も……発した僕も;判らない。

“その後なにか良い応えは出ました?”

“だめだめ。すぐ横道それちゃって;な?”

“え。俺にふらないでくださいよ、Nさん”

“ぶれないのは、KKさんだけだよな……ただ、違うことしているけれど;”

“わ、私だって考えていますよ。気が散るので話しかけないでください”

どうみても、時計を見ているようなので;彼はJさんとOさんの2人が、彼にとっての丁度のタイミングを見計らって起こそうとしているのか……もしれない;人の脳にとってのベストな仮眠?時間は1時間らしいから、もう起こしたほうが実は認知症になりにくいかと思うけど……ま、まぁいいか。

“起こしていい?”

“ぇ?KKさん、眠いなら寝てかまわないよ”

“い、や、ほら1時間だから。ね?みて、時計、ね?丁度でしょ?……ぁ、ああ、過ぎちゃった”

“寝たほうが良いと思うよ”

“私はいいから、何かあったら困るし”

だ、大丈夫そう。眠る前と同じ空気だ。それと。

……なんとなく感じていた視線。それがまだ消えない……夢は思い出せない。

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