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“甦らない記憶”

“甦らない記憶”


“あーなんか急に鮭食いたくなってきたな”

僕は他の職場に所属したことがないのでよく判らないけれど、それでも今のこの場は……ある意味自由な気がする。……突然、鮭なんだから。

“……臓器売買でダメだとすると、後は?誰か、頼むよ”

“あ、なぁなぁ、皆で連想ゲームしたらなんか思いつくかもじゃね?”

“そうっすね、考えてるよりはそんな軽いノリで逆転できるかもしれない、うん、いいね、やろう”

軽い……軽すぎる。僕ら、どれくらい前だっけ……ダイたちに結局訳も判らず襲われたの。しかも、マスターは電磁パールスまで先読みされてた上、そうそうSIBのあのときのあの切羽詰った台詞は一体なんだったのさ;もっと云えば、(せいふ)からのメールで堕ちたものの正体も判明していないし、それに続いて謎の地震。それから、なんだったっけ。今日は一体どれだけの何があったのか、そして、今もそれは加速し進行しているのか。ここに居たら何も判らない……それどころか、なに?この、ほのぼの雰囲気;

“じゃぁ俺からいくわ。後は適当に思いつきで誰でも続けたらいいかなと”

“待って、待ってください。私の除菌ウエットお願い”

“除菌って云えば、じゃぁ細菌感染だな、ぁ、ちなみにテーマは“アヤめる”だから、そこんとこよろぴこ”

・・・・・・・。もうダメかもしらん;

“陰謀説”

“あ。陰謀説って云えばさ、普通世と空世と地世を操っているといわれる、3人だかの黒幕がいるっての、知ってる?”

“なにそれ、3人って……この世界を統一しているのが3人ってこと?それぞれの世から1名ずつって意味?”

“それは判らんけど、元々地世も空世も普通世からの分裂だから全員普通世という説が有力かな、今のところは、だけど”

“力では圧倒的に空世なのに?”

い、いや、地世も負けていないと思う。空世は電力自体をなんとかすればどうとでもなりそうだけれど、御手洗くんをあのとき見た限りの地世は……喩えるなら、妄想癖人の嵌っているゲームの反則技錬金魔法みたいな感じだし。それでも一線を越えず滅びないのは、今は長期休暇している長の統率力が逸脱しているからだろうとは思うけれど。あれ?負けていないというより、地世が有利?……何故に御手洗くんは僕らを手助けし、テラノ組は僕らに助けを要請してきたのだろう?

まじで何もかもわからなくなってきた。

“普通世はなんで滅亡しないんだろうな……特別な力もなにもない感じなのにさ”

“いや。一部、逸脱した能力をもって生まれ、空世に移るのを認められた者は居る。残っている者も居るだろうが”

“Jさん、本当は何か知っているんじゃぁないの?”

“……どうかな。少なくても、操られていたとして……誰も気付けなくてもそれが当たりまえなのが我々だしなぁ”

“……Jさん、ダイに成りすまされたこと、まだ根にもっているんすか?”

“いや、もう忘れてた;というか、至極、昔のような感じがするなぁ”

そうだ。そうそう、僕ら確か足止め云々だったハズ。やはり皆の云うような、どれもこれも空世のただの卒論の類いなわけ?まさかここまできてSIBの企業をも含めた、ただの壮大な不意打ち計画とかなわけないよね……。

“まぁあれだ、なんだかんだ俺ら働きすぎているから上から休めって壮大な警告じゃね?”

え。

“え?”

“いやいやいや、それはないだろ”

“これだから社蓄は;”

“俺はギリギリゆとり世代だし”

“OさんとJ氏くらい、か?”

とうとう元に戻れないくらいの井戸端会議に発展してしまった今も、敢えて何があるわけではない。けれどそれは、ただ水面下から滲みよる何かに僕らが気付けないだけであった。

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