“消せない記憶肆”
“消せない記憶肆”
痛みも殴られることもただの口実に過ぎなかったので、もう少しココに居ることを僕は択んだ。
気ニナルンダ……アノ人ガ……ソレガ何故ナノカ今ハ判ラナイケレド。
“……で、どこまで何をどう話していたんだっけ;”
“私たちはお茶の話で、キミたちは臓器移植や輸血から、そこの大金にも既視感がどうの、のような話でしたねぇ”
“そうでした!……で、そうそう、結局、誰も納得させられるような、そうだよ、意見ないの?”
たぶん、その大金を見ても普段通りに井戸端会議と発展していってしまうのは受け入れがたい現状を目の前にしているからだろう……。KKさんもさほど煩くないままいられるのは、その人への適度?な緊張感が保たれているというのは変な表現だけれど;~であろうな、と思う。以前、読んだか見た記事に戦場では喘息の発作もおきない、とかなんとか書いてあった。そんな緊張感が素粒子;そういうこと?ま、まぁいいや;
考えるのはやっぱり面倒くさい!!
“札束の既視感はおいて、”
“なんでだよぉ;重要じゃぁないか、もしそういうのがあれば俺らをこの札束が択んで道しるべをくれるかもしれないじゃないか”
ぇえっ?そ、そうなの?
“とにかく。まずはあのおっさんを納得のいく、だな、つかJさんなんかないの?腹筋ばっか鍛えてんじゃなく脳ミソも実は筋肉だけなんじゃないの;”
それはそれで見たい気もする……いやいやいや、そんなのはどうでもいい。どう対応すれば僕がすみやかに家に帰れるのか、だ。
“俺はもともと反対派だからな……アヤめるOkなら臓器売買で誰でも本当にOkだろ、おちおち寝てもいられんぞ;冗談じゃない”
*“……ふむ、それはそうだな……確かにキミたち普通世側ならではの意見だ”
“ぇええええええ、まさかの納得した系?”
“まじで?”
“これ全部俺らで等分できるの?想像つかないわ……鼻血でそう”
“じゃ、帰ります、僕は要らないんで”
“ぇ、要らないの?放棄するの?お母さんに持って還りなよ”
ち、い、いや、土産じゃないんだから;
*“いや、早まらないでくれたまへ。納得はしていない。普通世ならそうだろうが、空世からすればなんてことはない”
“ちっ。嫌なおっさんだな”
*“すまんな、嫌なおっさんだからさ”
“ホントおっさんは扱い難い……誰とはいわないけど;”
“俺のことじゃないよな?”
この場にいる皆がJさんを見る。そうだ、と物語っているかのようなつぶらな瞳で。




