“対極漆”
“対極漆”
“実につまらん”
“な?!”
“僕らにどうにもできないものは自然の驚異だけ”
“俺らが悪かった、キミ今日変だと思う、もう帰ろう、ここからさ、”
“僕はまともです、”
そう云い放った僕は、不明なものに隔てられた自称普通世という謎の輩に対し……投げかけてみることにした。
“あんたは、誰かをアヤめるなんて出来ない”
*“ほう、趣旨が違うがきこうか。何故だね”
“いやいやいや、おっさん……じゃないかもしれないけど、訊くまでもないだろ;今の会話きいてりゃ……つか、こいつ今日どこかおかしいんで、あまり参考にならないけど”
*“続けたまえ”
“人は、肉体と魂から成り立っているのであれば、肉体に対しての破壊などをあたえることはできるが、お前程度に魂まで壊されるほどの影響受けるような人生やってないんだよ”
*“ふむ”
“お前は何人たりともアヤめられない、何故アヤめてはいけないのかじゃない、出来ないんだよ。人は越えちゃいけない一線がある。大概はグレーゾーンで止まる。それを越えたら更生なんて無い。ただの上塗りの上書きだ……当人にとってもな。そうじゃねぇヤツは飽きて更生したフリをする。あんたには実につまらんことになるだろうから、すぐに飽きると予言しておくわ”
“ねぇ、顔こわいよ、キミ……小さいからあまり迫力無いけど”
“……っていうか、すでに俺には理解が不能;”
*“肉体の崩壊だけではそれは不可能であり、つまり、魂の存在を証明できなければキミの説は成り立たないという理解で構わないかね”
“まぁまて、結論を急ぐな、お前も、”
“Jさんは黙っていてください、僕は……う、、、、、、、”
突然目の前が真っ暗になった……何が起こったのか良く判らない。ただ、憶えているのは……声がでないほどの鳩尾辺りの急激な圧迫感と、ともに襲い掛かる激痛にも似た感覚。ただそれだけだった。
*“……私がアヤめたいのではないんだが……どうも誤解させてしまったようだな”
“というと?”
*“少々昔話でもしようか……”




