“対極伍”
“対極伍”
いつからだろう……~のためにやった、などというものが自己満足といわれる風潮になったのって……?
“ぇっとやっぱDNAとか関係あるんすかね……そういう気になったりするの、理性が利かなくなるっつか歯止めが、みたいな”
“それって、う、う~ん、ど、どうかなぁ……一理あるよねぇ”
“ぁ、あれだ。臓器が高く売れるってきくから、やっぱアヤめたらダメだよ。時間がきまっているんでしょ?俺、登録者だし”
“なにそれ?臓器売買の登録者なの?それ、違法じゃないの?”
“ぇ、まだ決議されてないから、売れる。そんで、俺は家族に金残すんだよ”
“え?家族居たの?Nさん”
“居るし;片親だけどさ”
“……確かにな、アヤめる側の法律はどうでもいいかもしれんけど、られる側の法律は優先してほしいわ”
……なんの話になっていくやら先行きが不安なのは今に始まったことじゃないし、おそらくこの話も後数時間後には飲食関係など他の話になっているのはいつものこと;
“やればいいんじゃないの、別にその相手が僕でもかまわない”
“ぇ?な、な、な、なに云いだすんだよ、今はそういう話じゃないって”
“そ、そうだよ、いかにあの現金を手に入れるか、だよ、キミやっぱ変だよ今日、どうしたの”
“……かまわないって、それは俺がかまうから、やめてくれ”
“Jさん、そういうのは後にして;”
“みんな忘れたんですか?僕らに権限はないんですよ”
“それ、勤務のときだけの話で、今は”
“……けど、あの謎の普通世は法を犯そうとはしているけどまだ犯してはいないんだよねぇ……そこのところどうなのよ”
“ちなみに何でアヤめんだろな?動機もやり方もやる側にはなんにも関係ないんだろうけど”
“デザートあるのかなぁ”
ん?それって、もう1度あの扉が開く可能性があるということ?
“つかさ、どうせしゃべらなくても筒抜けなんでしょ?チップ埋まっている層っすよねー”
“だろうなぁ……この大金じゃ”
“いいなぁ、これだけあったら何につかいます?”
“好きなだけ、、、、、;な、なにしようかなぁ”
“だよねえ……普段の休みが少ないわ、急に呼び出されるわ、イザ休みになったら何していいか迷う、あんな感じに似ているよね”
“取り敢えず、肉思いっきり食うかな”
“俺は酒だな、やっぱり”
“うそうそ、2人ともまずは某遊戯場でしょ;”
……やっぱり……。それでこのまま話はそれていって再び元の話に戻ることのないまま、どれだけの時間を費やすことになるのやら;おそらく、次に腹の減る頃だろうなぁ……。って、NTさんもJさんも遊技場行くんだ……嫁さんから何も云われない程度に、ということなんだろうな。ウチは……ミルク代さえ遊技場に納められたという、いわば家庭内戦争だったらしいけれど……。
“あーこれだけあったらどんだけ寄付しても懐が痛まなくなりますね”
“やり放題だな、遊戯”
“ですね~”
“Oさんはこれだけあったら何かやりたいことあるんですか?”
“う~ん、のんびり旅行するかねぇ……”
“へぇ~即答かぁ……計画しているってことですか?”
“う~ん、まぁね。その世の美味しいものを味わいながら……普、空、地を横断してみたいねぇ”
はっ!忘れていた、トイレどこだろう……ぼ、僕としたことが;
“すみません、何かつまみと酒ください”
“ぉ、いいね、それ”
“でしょ、これが手に入らなかったら割に合わないから喰って飲んでくらいしておかないと”
Nさんは大金を指しながら酒を頼んでいるけれど、この要求にまで応えるのだろうか……?扉は開かれる?
……僕はトイレに行くんだ。僕は、僕でいられるのだろうか。




