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“対極”

“対極”


ところで。僕が間近で札束を、しかも生で見たのは初めてかもしれない。子どものころ、親が財布から出し入れしていたのを何度か見ただけで実際手にした事が無い。それは、普通世の金融システムが……ぇえと、なんて説明したらいいのか……ぁあ、現金が無くなったわけではないけれどあまり必要がない状態に変わったからだ。あるのはお金の出し入れを記帳できる綴りとその出し入れをするためのカード2枚。カードというよりは、う~ん紛失しないように配慮された実体の無いカード、とでもいおうか;どこにでもある誰でも使える機械に本人だと特定できる特殊な“毎回違う、当人しか知りえない情報”で認証し、別の人には確認できない場所に転送される。そこで世や勤務先などからしか入金できない専用のものから、必要な分だけをもう一方の本人引き出し専用カードへ移動させる。その、ある意味引き出し、支払い専用のカードで買い物なんかをするんだけれど、実はどちらのカードも自分のスグ傍にある。本人を感知して、それが何らかの支障などで出来なくなると、自動的に世が管理することになる。厄介だけど慣れると特に問題ではない。他に、月に1度~決めた日などに自分で決めた額の移動を、自動にする契約が出来たりもする。家族で面倒くさがりなウチは有無をいわさず;その契約になったりするわけで;(この辺りの設定のゆるさは後で見直さないと:by作者;;)

“で、これ本物なの?”

“KKさんが反応しているってことは本物なんじゃね?”

“な、なるほど……”

そ、そうなの?

そんな話をしている中、Jさんがついには横になってしまった。大丈夫かな……やはり喫煙が原因で息が切れやすいとかあるのだろうか?前に妄想癖人が云っていたことがある。ヤツは前に声を使う仕事を目指していて、喫煙を禁じていたという、尤も、ヤツの知識は何を見て得た情報だかいつもの如く不明;なので実行していたのは事実だろうけれど情報自体の信憑性は……う~ん。そういえば親父も音痴だったなぁ……って、それは関係ないか。

“ホロじゃないよねぇ……かといって持ち出すにはちょっと重過ぎるかなぁ”

“そうでもないみたいですよ、ほら”

ぇ。

ぇえ。

“な、?!やめ、元に戻せ、なにか、”

ブーブーブーブーブー……!!!!!!!!!

NTさんが札束の1つを手に取ってほぼ3秒後に非常警報を思わせる音が響き渡り始めた。慌てて元に戻したが鳴り止まないまま、どこにあるのか判らない点滅のもとが紅く室内を染め上げた。

う~ん。

もしかしてわけの判らないままピンチ……かもしれない。

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