“*I日”
“*I日”
イベントは楽しくない。
いや、勤務でなければ……また違うのかなとか考えるけれど、元々たぶん出不精だ
からなのかもしれない。
“……そこ、座るなって”
観客のひとりが同行者らしき相手に言ったひとこと。一応、立て札に書いてあり、
ここで座るなと、理解できる一文……。僕は心の中でそのひとにお礼を言う。
ここで立ち上がらないときは……僕が行かなければ;……気づいちゃったし;マー
キング攻撃開始するまえに、さ。
い、いや、あいつも座るかもしれない……
まてよ?
したら、僕はたぶん口にだして言ってしまうかもしれないから、それはそれで面倒
なことになる。きっと言われた観客からしたら自分に言われていると思うだろう、
そこで、いや、僕は犬に言っているといいわけしたところで誰が信用する?誰にも
視えないのに……そんで、口調から、なに、その言葉遣い、、、とか言われて、本
社にクレームいくとか、あるあるある;それだけは避けなければ。
僕らは本当に護ってもらえないのか?
解釈の厄介……;な、15条。
ここが私有地だったなら……公道でなかったら……というよりも、なぜここでやる
のか能力の有するひとたちのやることについていけないことが……あるわけで。
ちなみに、能力の~は空側の提案で地側との親睦……といえばきこえは良いかもし
れないが……ただ普通の僕らへの和解込みの、感謝祭かな。話すと長くなる、とあ
る事件が発端。さらっと言えば、能力者の間で革命があり……そのかなりな被害が
僕らにまで及んだ、遠い昔。
“いいじゃん、ちょっとくらい”
ダメです。書いてあるでしょう;
“立て看板抜けばいいんじゃね?”
たとえば、座りこみが連鎖したとする。いわゆる、割れ窓理論……とまでは言わな
いが、大げさにいえばそんなことがあって、それがトリガーになって転倒などにつ
ながるのは避けたい現実問題……。だがしかし。ここは公道なわけで、使用される
場所とセットな以上、僕らがいなければ、ここでのイベントは開催できない。かと
いって、任されているのは公道なわけで、僕らには強制権はない……ない……
ぁあ。そうだ。
制服を脱げばいいんだ。
そうに違いない!!!!!