“花より団子肆”
“花より団子肆”
何故どこもかしこも仲良くできないのだろう。
本能のままに、とか欲のままに、とか。それはそれでいいことかもしれないけれど。いつしか権利が生まれ力関係が生まれ、主従関係だったりそれを望むのならそれもいい。けど望まない、後から生まれたなんのチカラももたないヤツ。一概にチカラといっても、それは金だったり権力や腕力だったり。残り物には福がある?たとえば金の量が決まっていて、たとえばある時期までにその入手ルートをその後何があっても崩れないというシステムを確立できたものは……その元に生まれたならば、それは……。
結局僕らはいつの時代でも欠陥品であって、だからそれを補う理性を神様が……後からくれたのだと思っていた僕は……。
コノ先モ僕デ居ラレルダロウカ……。
“ぇ。何故にここ?”
“まじでここ?”
“静かですねえ”
“初めてみた……”
御手洗くんに連れられてやってきたのは、普通世の中でもトップクラスの大企業で創立者……の自宅だったハズ。ぼ、僕の記憶に間違いなければだけれど。
“ぇ?ここ?個人邸宅?”
“起こされる側なら判るが、起こす側なのか?既に起こした、、のか”
『はい、BOSS。話せば長くなりますが』
“長い話じゃいいや”
“や、ぇ?で、ど、”
“……KKさん、落ち着いて。訳すと、どうすればいいのか、ということっすかねぇ”
“取り敢えず様子見?”
“ぇ、ま、う~ん”
“革命とか内乱とかじゃなかったの?”
“取り敢えず、この豪邸を蔽うのが壁しかみえないって。何もないのは怪しいやね”
Nさんは躊躇いも無く;TNさんに馬になるよう合図した。それを何故自分が;というような表情をしながらも馬になるTNさん。これまた躊躇いも無く;TNさんの上にのるNさん。
まさか……2人の関係って;
そしてNさんは家を蔽うかのように塀の上部に張り巡らされているだろう箇所に中りをつけ小さなスプレー式のようなものを胸ポケットから取り出し吹きかけた。
“げ。やっぱ罠線だな……触れると音がするやつ。更に上のほうに高圧電も流しているぽぃ”
“流石金持ち;”
ぇ?そっち?違うでしょ、なんでNさん、そんなもの持っているのさ;まさか、鍵もピッキングで開けられるとかいうの?
“私はここで待ちますから、どうぞ皆さんで入ってください”
“大丈夫だよ、行こうぜ”
“な、なにが大丈夫なものか……自然にはどれだけの害になるものが舞ってそれが塀に張り付いていることか”
“ぁ、あの、正面玄関から入れば何の問題もないのでは?”
“ちょっとやってみたかっただけ”と、噴射の真似をしながらNさんがにこやかに応えた。
そして……いきなり門が開いた。誰も呪文もお経もなにも唱えていないというのは云うまでも無く。




