“花より団子参”
“花より団子参”
次の場所って……なに、この手回しの良さ……ふ、フラグ?なわけないか……けど。
『大丈夫です』
?!よ、読まれたのか?御手洗くんはその言葉とともに僕に対して微笑んだ。ぼ、僕も満面の笑みを返したかったが、おそらく引きつっていたと思われ……;続けて御手洗くんは……クスッと笑ったようにみえた;
“Jさん、そのナンナノシステムって、何なの?”
僕らは現場と思われる場所まで一瞬だと思っていた。だが、その近くまでが一瞬で後は徒歩で近づくこととなっていたため、本来はその作戦会議やら結局なんでこうなっているのかなど、そのような話にはどうも皆関心が無く至極完全に放れてゆく模様。いや、若干1名……を除いて、かな。
犬は僕の後をついてくる。しっぽをふっているのがなんか嬉しい……。これから戦場に向かうのに……いや、待てよ?もし、話し合いみたいなもので終われるなら、それはそれで有りじゃないか?……などと考えている間に犬がマーキングをしていた。ぁあ。コイツはやっぱり僕の犬だと思える所以の行動だ。
“ぁれ、ここって……”
“どうした?知り合いの家でもあったのか?”
“いえ、なんでもないです”
“お前さ?ホント隠し事下手……そういうところも良いけど”
“な、;”
“……ぁれ、どこまで話したっけ;”
“システムの話~”
“ぁあ、で、そのシステム開発の先駆者がマスターで詳しいことは俺も知らん。……が、誰かと共同開発をしていたわけでもなく、空世が勝手に目をつけたのか不正通信があったか定かではないがな”
“けど空世ならバレないようにどうとでも出来るものなんじゃないの?”
“そこだよ。どんなに空世が優れていても、所詮電磁パールスには勝てない何かをマスターがちらつかせているらしい。一瞬にして空世が崩壊するような。張ったりか真かは俺にはもう判らんががな”
な、なにそれ……ここにきて普通世最強説?
“空世は情報合戦は得意だろうけれど、俺らは情報なんて皆無。思考程度を相手に読まれたところで、それが本当にその行動に直結するかどうかなんて、ましてや、戦場みたいなもんだぜ?奴らがどう足掻いたって俺ら普通世相手じゃ机上の空論に過ぎんらしい。マスターみたいなのは例外なく読まれるだろうがな”
“あ~だから鉛筆削っちゃうようなタイプが一番厄介、みたいな?”
そんなアホな;……ぇ?皆の視線が僕に集中したような……
“……な、僕はただ、もう!皆で突っ込みやめてください;”
“けど、元は空世も普通世の一部だったわけですよね?その辺は考慮されて開発していたのでは?”
“どうだかな……普通世から分裂した空世は利権にくらんだヤツらだと聞いている。確かに純粋に研究云々も居たとは思うがそういうタイプは〔思考、感情、記憶、などありとあらゆる当時考えられた影響するとされる普通世部分〕と〔肉体〕を本人の意思で合法的に分離したらしい。研究脳部分のみそこに存在し続け、残った普通世部分と肉体は低体温睡眠状態……簡単に云えば冬眠らしい”
“なんすか、それ;ある意味、それでも普通世なんじゃ?”
“判らん。けどま、それが今回の件に関係しているのかどうかも判らん”
“ぐ、ぐだぐだです……秩序型の私からしたら話だけで気分が悪くなってきた;空世ってもっとこう、キン!と、こう……スッキリしたイメージがあったのに……”
どうでもいいけど、マスターそんなに深く関っていたなんて。どう聞いても、ただの声太な親父にしか思えない。まあいいけど。
『BOSS着きました』




