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“ペロリスト陸”

“ペロリスト陸”


たとえば簡単に謝らないところ。

謝るということは過ちを認めることだと思う。思うが、その認めた過ちたちの類いには……ただ己が赦されたいだけだとかどうみても体裁を考慮してとか。悪意がまるでこちらにあるかのような錯覚を引き起こされるくらいなら、そこに誠意がないのなら僕は願いさげ;

だから僕は、Jさんを尊敬〔は〕している。〔は〕だから。は。たぶん、彼が簡単に謝らないということは言葉の重みのようなものを判っているからじゃぁないだろうか。責任者って大変。大変だけど自身が言っていたように天職だというのならそれもまた一興、かな。

けれど、本人には言わない。これ常識;

“ところで、ここの場所って緊急なサイレンとか聞こえるんですか?かなり地下に潜ったような”

“聞こえるよ、普通に。安心しなさい。どれ、私もひとつキミを見習って血圧を計るかな”

そういって、Oさんは立ち上がり測定器の置いてある書棚の近くへと座りなおした。

“なになに、みんなして。俺も計ろ~っと”

続いて、Nさん。そしてKKさんも計り、今は皆が正常値だということが判明した。深い意味は特に無いけれど、僕はそれぞれの名前と数値を記帳することにした。……今日の、しかも今だけかもしれないけどね;

“関係ないけどさ……”

そんな今のこの僕らの置かれている状況下を忘れ和気藹々?としていたときだった。一斉に皆の携帯音が鳴り響いた。僕はちょっとその不協和音にも似た感覚に軽い眩暈をおぼえる;;ヤメテ;;

皆がそれぞれその内容を読み上げる……のがまた不協和音のようで僕を軽く刺激する;;

“どこかに何かまた堕とされたらしいな”

“詳しいことはわかり次第、ということのようですね”

“どうした?顔が蒼いぞ、大丈夫か”

“ぇ、ぇえ、た、たぶん、ちょっと、はぃ、大丈夫です”

“そういや、寝てないよな、お前、少し寝て来い。マスター、寝床”

“いや、寝てないのは同じですよね、あなたも”

Jさんはマスターに一声かけたものの、勝手知ったるなんとやらで、奥に見える観音扉から手際よく簡易ベッドと布団およびシーツなどを出し、少し離れた壁際に運び簡易にしては家よりとても立派な;寝床を用意してくれた。

“俺ああいうの、絶対ダメ。寝ないほうがマシなレベル”

そういうと彼は小刻みに震え始めたようだ。とても落ち着かない様子で、そう、そういえばここに着てから1度も座っていない。だ、大丈夫なのか……

“KK氏のじゃないから、落ち着いて”

“枕はいいです、普段使わないので”と僕はJさんに申し出た。が;

“心配するな、俺が使うから”


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