“ペロリスト肆”
“ペロリスト肆”
大丈夫。
というその言葉を僕のなかで信頼するに値するもの。そういや、得て奇妙なくらいの一致団結……それだけで充分なのかもしれなかった。
“いつまで家に居るんです?僕は眠りたい”
“俺も寝てないんだ、一緒に……”
;殴ってもいいですか……という殺気を出してみた。伝わる筈もないので満面の笑顔を返したら、その先を続けることが出来なくなったようでメデタシメデタシ。
“仲良きことは美し……”
“……”
もし眠ったらこいつら何を言い出すか判らない……と、思いなおし僕は起きていることにした。なお、犬は落ち着いたらしく眠った模様。
“これからどうするとか何かあるんですか”
“既に直に巻き込まれた状態で、推測するに……ダイが接触してきた理由はウチがテラノ組と取り引きのあるところだろうな。しかも御手洗くんの件も気になるが、おそらくお前が見た不審な車両……その辺りになにかあるなと俺は思うが”
それ……誰でも思うことかも;推測でもなんでもなくただの情報かも。この頭の切れのなさは眠いからなのかな。
“1つ思ったのですが、もし僕の見たアレが空世のものだとしたら、ちょっと気になることが……”
“なんだ?云ってみろ”
“ぁ、いえ、まだ確信ではないので……もう少ししたら話します”
そう濁した。信用していないわけではない。けど、1度は空世にやられたから……ちょっと恐怖症。確信という言葉は、この曲者上司が本物かどうか、ということにおいてなわけで。
僕らは場所を移すことにした。同居人がそろそろ目醒めるころだし、隣に朝から迷惑をかけてしまえるほどウチは狭いし……そう、例の血圧を計ったあの……あそこなら。
______。
“また来たのか;今日も休みだ、勝手にやってくれ”
“おはようございます、お世話になります”
簡易ではあるが声をかけ、僕は血圧計を手にした。
“……また計るのか;趣味なのか?”
“ぇえ、健康は大事ですし。僕の次にきちんと計ってくださいね”
“俺が後か”
そんなどうでもいいようなやりとりをしていた時、上司の携帯にメールが入ったようだった。リターンのないメールでも傍受されている可能性はあるのだろうな……ここがバレるのも時間の問題か。
“ここに来るそうだ”
“え?誰がデス?”
ヤメテ?まさか空世じゃないよね?こいつのメルアドゲットしてたとか?
この場所は隠れ家的なところだと思っていたが……実は割とメジャーなのか???
“決まっているじゃないか”
と、上司は。ぁあ、この曲者直属上司は通称、J……でいいか;
誰が来るのかというと、僕が今まで組んだことのある人たちばかりだった。
呑気な通称、N氏。潔癖症な完璧主義者の通称、KK氏。それと、通り過ぎたことを気付かない大らかな通称、O氏。と、しておこう。都合が良い気もするが……実は僕が組んだことのない人を探す方がむつかしかったりするわけなのです。




