“ペロリスト参”
“ペロリスロ参”
チカラ。
それは様ざまな種類があって、大きなチカラになればなるほど弱者を追い詰めていることを忘れてゆく。そういう私心の始まりだとしても気付かないまま振りかざすようになってしまうものなんだと、いつから僕は思うようになったのだろう。
僕らは、今は通信を遮断はおろか相手を妨害する術もなく、普通に。至極普通に。今ある通信手段を駆使し機を待つことにした。そのため、おおよそのことが判った。朝から照明弾らしきものを落としている相手は空世であったことと、どうやらこの近辺のみで確認されていることからおそらく、地世と僕ら普通世が接触することを把握するためと思われる。要するに、昨夜の勤務は表向きだということの裏づけのためであり、その後の接触の監視、否、監視だけなら勝手にすればいい、奴らにはそれが出来るのだから。つまりは、脅し、、というところだろうか、という結論。
“ぁ、すみません、お母さん。お構いなく”
“ハーブ茶くらいしかありませんが、どうぞ。お菓子はいっぱいありますので、お好きなものを。ウチが狭いのは突っ込まないように。私がGS中はあまり話しかけても空返事ですのでお気になさらずに”
曲者上司が……ここに来て居座ることになったのは何故だろう。
“なに馴染んでいるんですか”
“お前が心配だったもので;ツイな”
“ご心配にはおよばないと電話で伝えたハズですが”
“俺の家に呼ぶわけにはいかんだろ、嫁は実家に帰らせたし”
“行かないし”
“すみません、誰に育ててもらったのか生意気で”
“お前だよ!!!”
“まぁまぁ、座れよ”
“そうそう、短気は損気”
“馴染むな!!!”
なんて疲れる日なんだ。
“それはそうと、各自内勤に連絡入れるようメールしてみたんだが連絡のつかないものもいてな。ウチは独り者も多いからこういう非常時には互いに連絡を取って安否をな。また後で出してみるけどさ”
なるほど。企業自体でそういう取り組みはありかもな。仮にも、あの辺りの街並みは政府云々より地元のほうが有為だろうと思う。否、空世なら別格だろうけど;
“ところで、何故こんなことになっているのかは不明なままなんですか?”
“ぉい;お前本当に何も知らないのか……そんなで俺を自宅に入れるなよ;危ないヤツだな”
確かに僕はあまりニュースなどチェックしないけれど……それにしても妄想癖人まで知らないというのは……奇妙なんだが……;
“……この間のテロ騒ぎあったろ。あれも関係しているようなんだが、原因は内乱っぽぃぞ”
“つまり?”
“政府:世民”
な?
“なんすか、それ;僕ら巻き込まれた状況ということですか?半ば強引に?”
“ま、まぁそんなとこ”
“じゃなんで自宅待機?そんなの放置すりゃ世民が勝てると思えないというよりは政府が負けたらダメっしょ?……つか、じゃぁさっきの照明弾は”
“それは電話で話した通りだが……もう少し云えば、政府:世民なら中立にいなければならない空世が政府に加担しているということらしいぞ”
もう膨大すぎて僕にはついてゆけない。つまりは革命ってことか?ん~~~~~っ。納得できることは1つ。メールと話は多少つながった、ということだ。
“ダイは空世の加担組みということか……みんなあんなに親しんでいたのに……なんか酷いな空って”
“奴等なら大丈夫だ、皆、演技というかその場のノリだったからな。そしてそれは今も継続中だ”
簡易すぎて判らない;




