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“物は試し”

“物は試し”


“ところで、車両諸共堕ちたんですよね……い、いくらデカイとはいえ、……全員無事なのかな……”

“ちょっと石投げてみるか?”

『心配なのは、おそらく車両の方ではないかと思われます』

……確かに。激痛の叫び声というよりは、激怒の叫びに聞こえる。

“ぁの、ものは試しで棒振ってみてはいかがでしょう?”

“これ、、か?????”

ぁ……点けたな。

“はい、以前、点灯のレッドに触発されて突進されるんじゃぁないかと思うところもありましたし”

“え、そうなの?そういうことはその日の内にきちんと報告してくれないと”

『あり得るかもしれません。恐竜族の中には温厚なものもおりますが、そうでないものも居ります。長老は、本来持っているそのものの本能を損うようなことを禁じております。ましてや、今のこの強さの増してゆく振動の醸しだす心情は尋常じゃないと思われます……私どもの分離の原因にそうでないものたちの本能の尊重は1つの理由でございます』

“話長っ”

『ただ……十二分に注意を払わ』

どこからか、否、云うまでもなく巨大穴の底のほうと思われる辺りから怒涛の砂煙とともにテラノの作業員たちが飛び出してきそうな勢いで駆け上がってきた。

『素晴らしい』

“ちょ。ま、”

“逃げますよ!!!!!!!!!”

僕は上司の腕を鷲掴みにし、御手洗くんの指示に従って敵前逃亡をした。……今は、敵というか、ね;

云わんこっちゃ無い;曲者上司は話しながら既にスイッチをオンにしていたのだから。

当然のように、僕らにもレッドは慎重になる色である。

何せ、生まれる前から〔危険〕などと刷り込まれてしまっているのだから。

“……も、走れん、”

!!!!!!流石、体力無さ過ぎな……b……;

僕らの取り柄って、50℃の炎天下でも倒れずに職務、もとい激務を全うすることと、心臓も凍るほどの氷点下でも棒を振れることじゃなかったのか??????

『ここまでくれば安心でございます』

“後は、どう彼らを鎮める?ですかね”

『お任せくださいませ。恐竜族の鎮静化に作用する音波を張り巡らせている方へ私の仲間が誘導します』

“お見事、と云いたいがそれって、本能の云々に大丈夫なの?”

そう訊きながら僕は、、、あれ?あそこは確か……そう、見かけない工事車両の通った辺りじゃないだろうか?

『問題ございません』

“あそこですね、思い出しました。見かけない工事車両の通った、”

『それはいつのことでございますか』

“……ん~~~いつだったかな、夜間でテラノが破壊した日というのは憶えているけれど”

“重、要……ら、……伝票確……認===すれば、ハッキリした日が……判ると、ふぅ、思うが?”

『それでは私どものほうから遣いを伺わせます』

“で、電話じゃだめなの?”

『別の誰かの傍受を避けるため、それらは今後控える所存でございます』

“……そ、の話し方、な、なんとか……、ならないのか?”

『OK,BOSS』

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