“*Z日未”
“*Z日未”
道なき道の砂嵐を抜けると、そこは……巨大な穴……だった。|(結構、このフレーズ気に入っており、単語を変えての引用ですね;棒小説家の冒頭で2度目です)
“なんだこれは;この間までなかったハズだよな?どうした”
洒落にならないほどでかい。上司の云う、この間というのは、ぇえっと。いつだっけ;前回、ここに来たとき……そうそう、テラノが夜間に怒りにまかせ振動がちーとばかり強くて破壊してしまったことのある、あの日以来。それからみてないけど。う~~~~~ん、でかい。隕石でも落下したとか?特に、穴が巨大過ぎるだけで他には何もないけれど。
テラノ組はまだ到着していないのか、迷う道さえ無いところなので遅れているだけかもしれない。仕方なく、辺りを散策……否、今は止めておこう。暗すぎる。
“テラノ遅いな……見た目と違い、時間にはきっちりしている奴らなんだが”
そこへ耳なれない声が聞こえてきた。
“なんです?”
聞き間違いではないかと上司に尋ねてみた。が……
“俺じゃないぞ、テラノでもないよな……なんか、こう、か細すぎる声に聞こえる;”
確かに。僕はGSを持っているのでたぶん、翻訳だとしても言葉と意味は合っている……ハズ。
『すみません』
消え入りそうな声で……何を謝っているのだろう?そんなことより姿が見えないのが……一体?
僕らは辺りを照らしながら巨大な穴に落ちないよう探し回るが……何も判らない。
『すみません、ここです』
どうやら声はすぐ足元から聞こえ___ているようだった。
“……な、わかるわけないだろ;”
御手洗団子くらいの大きさの、何かがいる。別に御手洗じゃなくてもいいけど……また未確認生命体のようだ;と、思った。思ったが。
“確か、いや、う~~~~~ん”
“何が云いたいんです?”
『すみません、テラノ組さんから伝言を預かっております』
い、いや、そこの小さいキミじゃなく。ま、まぁいいか;
“ぇえっと。伝言はなんて?”
『はい、実は_______』
彼はテラノ族と至極近しい関係にあるそうだ。いやいやいや、どう贔屓目に見たって、大きさが違いすぎるけど?話せば長くなるので、と前置きをし要点だけ云うと巨大な穴のギリギリまで僕らを連れて行った。
そして。その巨大な穴の中をよくみれば、なんと……テラノ組が埋まって?いるのか?彼の話によれば全滅で動けないらしい;
それは判った。判ったが……ぇ、で……どうしろと?
『助けて、とのことです』
“……あの、大変申し訳ありませんが、そのようなご用件であれば我が社ではなく、世の救助に連絡を……”
曲者上司はそう云いながら丁重に応対をすべく、どこか……救助隊だろうけど……へ連絡をしようと僕に携帯を出すよう催促した。
『……追加です。この件に関して政府に連絡をとるべからず、だそうです』
“どういうことです?”
僕らは同時に、少しばかりの小声で叫んだ。
……ぁあ……なんということだ;上司と口が合ってしまった;
“……お前、そんな嫌そうな顔しているのは、俺と同時に叫んだからか?”
僕は満面の笑みで返した。




