“出来レース伍”
“出来レース伍”
なんだかんだと上司に連れられ、朝食を兼ねた?かなり遅めの昼食をいただくことにした。コンビにも開いていない。なんか真面目に皆が自宅待機しているのに僕らときたら;
自宅に行くのかと思いきや、その途中で幾度も道を曲がったり路地の壁?を動かしたり,すぐにでも壊れそうなとてもエレベーターとはいえない昇降機だとかを繰り返すこと5分。今にもスクラップにされそう;な隠れ家的な店に連れて行かれる。道順を憶える努力はしたけどまったく憶えられなかった;……僕は、ね。
“なんです、ここ?”
中はノスタル&アメージック;酷いのは外観だけのようで……なんとも独特な、ぇえっと、単語も修飾語もあまり知らないので;表現が難しい。けれど、どこか懐かしさの漂う……。
“お前も気に入っただろ?俺もここ好きなんだ、穴場。……マスター居る?昼飯食いたいんだけど”
その声に反応した奥から声がする。
“休みだから。適当につまんでくれよ;折角の休みなんだ、ほっといてくれ。ぁ~塩分控えろよ;ここは病院じゃない”
面倒くさそうに、だが、力のこもった太い口調からすると、意外と体つきが良さそうな男性?
そうだ、
“病院だよ病院なんかはどうなっているの?ある意味、やりたい放題ですよね、何もかも”
“普通に呼べばくると思うぞ?”
ぇ。誰がくるの;
やめて……麻酔かけられたら何されるか判ったもんじゃぁない。2つある臓器の1つ無断に売り飛ばされるとか僕にとってまったく損失ばかりなことなんてやめてくれ;その場しのぎの画像なんて素人の僕らな相手なら、いくらでも誤魔化せるだろ;
僕の顔色があからさまに青ざめていったのを目の当たりにしていた上司が一言。
“心配するな、あいつは大概のものならほぼ治せる、罠に嵌められ剥奪されて嫌気がさした元プロだよ”
奥の声のしたほうに目配せしながら言った。けど、ほぼって云ったよ?ほぼ?ねぇ、ほぼなの?
“塩分、糖分控えます”
ほぼというのは、技術のことではなく薬などの調達が今この状況でできるか否か、だそうだ。当面、そういうものの心配は要らないらしいので取り敢えず安堵したら……腹が減った。まてよ?特に自覚症状はないけれど観測的希望を自信にかえるには日々の努力を惜しまないことだ!!
?希望的観測だって?いいんだ、この時代だし!!実は僕らが公用語でもあったりするけれど、それはまた別の話で……たぶん。
“血圧計お借りします;”




