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“*V日”

“*V日”


“キミ、去年も来てくれた人だよねぇ”

着いてすぐ声をかけてくれた今日の現場の店主。到着後すぐに挨拶に向かうところ店長さんに先に声をかけられ、しかもたった1年前に1度行っただけで憶えてもらえていたなんて、ぇえ。素直に、嬉しい!!今日の主な配置場所は駐車場なのだが、ひとり……なのさ。毎年開催されている新酒のおひろめイベントは……小さなお店だけれどかなりな人で賑わう。しかも、道路沿いなので……ちょっと、うん、小さなお子さま連れへの配慮が重要になってきたり……

“まかせた。”

僕はどちらかといえば子どもが苦手なので……苦手の理由の1つとして何故かまとわりつかれるからなのだけれど。……足元の犬に向かってつぶやいてはみたけれど、コイツが何かできるわけでもないので、半分自分自身に言い聞かせるため、ともいう;

・・・・・おじちゃん。といったら警笛を吹いて、この棒をその、生意気な口に突っ……おっと勤務勤務。休憩とれるといいけど;独り配置の場合、その休憩から戻ると……突然警官が居たりすることもある。現場検証にはあまり立ち会いたくない……人の記憶はデリケートなわけで……2,3分前のことでさえ物陰に隠れるように忘れてしまったりするのは僕だけだからなのかもしれないけれど;

そんなこんなで今日は何事もなく過ぎようとしている。休憩中に従業員さんがお茶を持ってきてくれたので、一旦はご遠慮させていただくが……結局いただくこととなる。僕は妄想癖のある親の変な教えの所為で出されたものはありがたく1回で快く受取りたい衝動に駆られるのだが、社会って難しい。流石におひろめの試飲だったら遠慮するけれど。

“ごちそうさまでした”

良いね、緑茶は。普通世は特に、空世や地世のように簡単に“修理”というわけにはいかないので吸収される栄養配分など本当に気を配っている人も多いと思う。僕は興味ないが、興味ないが故そういう気遣いはありがたい。ときどき、何の根拠も無く、ただ売りつけようとする類は困るけれど;

いつの間にか夕日が沈む頃となり、本当に何もないままイベントは終了になった。

なったがね。

そこへ無線が入った。入るわけはない。今日は僕はひとりなわけで……。けれど、入ったので出てみる。

“はい”

“明後日ニーニーマルマル”

は?この、考えている間がまずかった;

“______”

切れてしまった。ぇっと。なに、明後日?

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