“胡蝶肆”
“胡蝶肆”
“いいんじゃないの?反撃。そういうの、正当防衛っていうんじゃね?”
NTさんがなんの躊躇もなく援護射撃をしてくれる。
“き、キミ、セ、背低いのにやっぱ顔怖いよ、Oさん起きたら心配するし、ワンちゃんも近づけないよ;だからスイッチ切ってよ”
“いやいやいや、J氏の話が事実ならまずいっしょ?……過剰防衛じゃね?”
“ぇ?けどさ、先手はあのおっさんじゃん、撃たれたら終わりじゃ?”
“……な、撃たれ……って。ぉい、何故銃なのか俺には判らんが?”
“ぇ?飛び道具一択でしょ”
“……女なら毒殺が似合うらしいよ?”
“う~ん、俺がやるなら、やっぱ遠距離だろ……何もリスクをおかして近接でやることないろ?”
“いやいやいや、ここは、最初に殺意があるかどうか、じゃね?”
“……ここ、ってどこから?”
“少なくても、最初の一撃の反撃は殺意じゃなくて自己防衛じゃないの?”
“……尤も、それもやられちまったら、なにもないけどな”
“皆さん、ご心配なく。僕は親父のおかげで幼少の頃からかなりの距離からの殺気であっても回避は鍛えられているし、ある女のおかげでウソや妄想の見破り方さえも鍛えられています。僕は一撃ではやられません。飛び道具なら距離がある分、尚更回避しますよ”
“なにその、……本来あってはならないような、能力;”
……そうか。僕は実は恵まれた育ち方をしていたんだな、うん。
“な、なんか、話がややこしくなってきたけれど。あの、なんだっけ、あったよね、ぁ、ぁれだ。緊急避難。あれで、いんじゃね?仮に反撃でどうにかさせちゃったとしても;”
___殺意___
人ハイツドンナ時ニ芽生エルンダロウナ
ソレモ感情カラナノカ?僕ハ
僕ハ〔アイツ〕ヲ助ケタイダケダッタ
ナノニ
ーーーあの日。
僕の心は硲で揺れた。自分の中に眠ったモノを押さえ込む理性がアイツだったから。いいや、それはただの口実なのか?普通世はどうやって最期の一線を、理性を、保っているの?いられるの?
“心配するな、俺が全力でお前の反撃を阻止するから”
“何故、あんたが僕と”
“ほぉ……俺を気にとめてくれるソレは余裕さの表れか、それとも愛か?”
……後者はないです;
“……J氏、それ以上は取り敢えず実家へ逃げている嫁が悲しむんじゃ……”
“なんか中途半端なんだよな、この関係図;誰か相関図でも書いてよ”
“ぁ、わ、私やります、Oさん起きたらやります、私”
“……嫁、か。この速さなら云っても誰も気に留めないかも知らんから1度だけ云うが、アレは空世のダミーだった”
“な?!?!”
“なにそれ、Jさんまた騙されてたの?”
“……さぁな”
“……騙されて契り交わして?養って逃げられて?……なにその、悲劇なドラマのタイトル”
“……ふン、つまりは全力でそのアヤめるアヤめると云う、うっさいおっさんを守るということでしょうかね”
“違う。……が、そうとらえても構わん。俺はお前を守る”
“……でも、それでも本気でやったら負けるんでしょ?”
“意味無いじゃん”
“あるさ、きっと、、な”
“なにこの展開……;タイトル変えなきゃじゃね?”




