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“*L日”

“*L日”


国道の短いトンネルを抜けると、そこは……。

どうやら道を間違えたことに気づいたらしい、今日の相方。

判っていたんだ、こうなることは。僕は何度も?その現場には行ったことがある;

いうまでもなく通院や入院で。


事の始まりは、今朝の確認事項にまで戻る。内勤とのやり取りで、ドライバーの相

方に現場の地図も行き方から集合時間まで伝えてあり、なおかつ、当人も了解した

とのこと。だが、実際僕らは……集合現場から限りなく遠い、そんなところへ着て

いることは疑うまでもなく;こうなる前になんとか出来たであろうと思われる事象

はあった。あった。僕の中では。

僕は現場を知っていた。知ってはいたが、どういう経緯からかは不明だが……集合

場所に関する情報伝達に齟齬が発生したようだ;現場を担当する業者先へ行き、合

流した後に同乗させていただき現地へ向かうのか、若しくは直行するのか、たぶん

内勤とのやりとりを記憶している限りではそんなところかと推測。

通り過ぎたのを僕は知っていた。ん~っと思い考えながらも素通りをきめた。

これは仕方ない。たぶん、僕の所為ではないだろう……ということにしたい。

それでも集合時間には間に合ったわけで……ただ、冒頭のような書き方をいっぺん

したかっただけで……;というか。時たま、現場に向かう途中でトラブルに見舞わ

れることが多々ある。何らかの理由で集合時間に遅れたことは未だかつてないのが

不思議なほど。その話はまたいつか。


懐かしい……とは決して思えない場所。入院した僕のベッドに母親が寝ていた、と

いう記憶さえ新しく思えるほど鮮明に残っている。あの光景をみたら、父親が居な

くなり女手1つでとはとても思えないギャグに早がわりしそうなほどの爆睡っぷり

だった。

現場が病院なだけに、さまざまな人たちが居る。救急車のサイレンは幾つになって

も慣れるハズもなく。この行き交う人々の中に、稀に、まぁ、あれな人もいるのか

もしれない。僕には判らないけれど、犬の様子はおかしい気がする。まぁ、犬だし

仕方ないね。こっちに居るときからおかしなヤツだったから。たとえば、火をみて

もなんとも思わない暢気っぷりだったり、食事のメインであるドライフードは1粒

ずつ噛んで食うし、歌うわりにサイレンには無反応だったり。遠吠えもしないから

心配した母親が教えていた。その姿は……ホントにあれな感じ。

そして僕はいつもの如く、あれな感じの人からメールの嵐に見舞われる今日の現場

だと思う。

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