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朝
「___サヨナラ」
そう言って森に消えていった君
どうしてこんなことになってしまったのだろう
僕はただ、君がそこに居るだけで良かったのに
どうして
また独り
朝を告げる鳥の声
また今日が来た
下からは朝食ができてるようで、五月蝿い姉の怒鳴り声が聞こえる
制服に着替え、鞄の中身を確認する
来るのが遅かったからか、荒立たしい足音をたて姉が部屋に来た
「おせぇなクズ何やってんだよ、学校遅刻するだろうが。」
「…ごめんなさい。」
「あんたが遅くて怒られんのは私なんだよ、居候の分際でタラタラしてんじゃねぇよ。先下行ってるから早く来いよ。」
大きな音を立て扉を閉めると姉は駆け足で下に降りて行った
僕も早く下に行こう
朝ご飯も済ませ準備も終った
もう行かなきゃいけないのか、憂鬱だなぁ
「行ってきます」
扉を開ける
曇り空が僕を嘲笑ってた
今日も光はささらない